楽天は26日、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」で注文した商品を、通勤や通学の途中に受け取れるようにする専用宅配ロッカー「楽天BOX」を発表した。

楽天市場で注文した商品の受取先(配送先)は、自宅のほか指定の住所に設定できる。「楽天BOX」は、こうした住所とは別に新たに受取先として設定できるロッカー。平日昼間は自宅を不在にしがちの社会人や学生、また夜間の宅配を避けたい女性などが、配達時間を気にせずに商品を受け取ることができる。一方で、配送業者は1回で宅配を完了することができ、配送の効率化が可能だ。
「大阪市営地下鉄なんば駅」と「関西大学構内」に設置し、27日から試験運用を開始する。当初の利用可能店舗は、「楽天ブランドアベニュー」で取り扱う500ブランド以上と「イーザッカマニアストアーズ」、「ホンコンマダム」だが、7月から「シルバーバレット」、9月からは「楽天24」での取り扱いも予定している。なお、「関西大学構内」の「楽天BOX」は関西大学在学中の学生および関係者のみが対象。
同様のサービスは昨秋、米グーグルでも取り組んでいる。一昨年に買収したBufferBoxの宅配ボックスサービスのノウハウを活用したもので、駅売店付近やコーヒーショップ、コンビニなど各所に専用のロッカーを設置。ユーザーはネットショッピング時に都合のよい場所のロッカーを商品受取先に設定すると、宅配業者が商品を指定場所のロッカーに入れる。商品がロッカーに届くとユーザーにプッシュ通知が送られ、商品を受け取れる仕組みとなる。楽天もグーグルもユーザーに対する利便性の向上に尽力している。
