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反射型液晶でも紙のような白い背景表示が可能に

東北大学など、無彩色偏光板によるペーパーホワイト反射型液晶を開発

2014年05月26日 19時37分更新

文● 行正和義

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開発した反射型液晶ディスプレー (左が開発品、右は従来品、背景は従来の電子ペーパーディスプレー)

 東北大学の研究グループは5月26日、企業と共同で無彩色の偏光板を製作、紙のような白色表示が可能な反射型液晶ディスプレーを開発したと発表した。

 太陽光などの自然光を光源とする反射型液晶ディスプレーは、バックライトが不要なため消費電力が少なくて薄型・軽量という利点があるが、バックライトによる表示色の調整ができないことから偏光板の波長特性がそのまま表示色になってしまう。このため、従来の偏光板を使用した反射型液晶では白表示が緑黄色がかり、黒表示は青みがかって見える。

 東北大学大学院工学研究科の研究グループとは、偏光フィルムメーカーのポラテクノ、化学製品の日本化薬と共同研究を進め、新しい二色性色素を合成。光の吸収波長を制御するとともに色素の分子配向性を向上させ、平行および直交透過率が可視光領域において一定という無彩色な偏光板を開発した。

 さらにこれまで開発を進めてきた光拡散フィルム技術と併せて表示光の配光分布を精密に制御、高い反射率で高品位な紙のような白色表示、高コントラスト・動画表示能力を持つ反射型液晶ディスプレーを製作した。携帯型情報端末などに加えて電子値札、車載用ディスプレー、デジタルサイネージなどに広範囲な利用が可能という。

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