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アマゾンの会議は30分間の沈黙から始まる

2014年05月27日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/アスキークラウド編集部

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 「企画書はA4で4~6枚。フォントサイズは10.5ポイントに決まっている。それで相手に説明できないとダメ。パワーポイントなんか使えない」

 アマゾンジャパン ハードライン事業本部 大木 聡本部長は言う。ジェフ・ベゾスCEOの方針で、社内ではナラティブ(説話)第一主義なのだという。もちろん社外ではパワーポイントも使うが、「パワーポイントはあくまでもプレゼンの道具であり、プランニングの道具ではない」という考え方だ。

 法人向けソリューションのプレゼン資料によくある「中間的な部分はレバレージ」のようなあいまい表現があれば即刻アウト、書きなおしになる。「重要な問題について理解してるかどうかを把握するためにナラティブが重要。ナラティブは文化なので他の企業はマネしづらいだろう」(大木本部長)。

 アマゾンでは会議の運営もナラティブ流だ。60分の会議であれば、最初の30分間は黙って書類を読むために費やされる。残りの30分間で、本文と補遺を読んでも納得できないことを質問攻めにするのだという。

 「最初は非効率的な会議だと思っていたが、今はちがう。事前にすべての資料を読むわけにはいかないし、短い時間の中で問題の把握ができて、何を解決したいかも分かる」(同)

 もとはといえばベゾスCEOおよび経営の右腕であるディエゴ・ピエセンティーニ副社長(Diego Piacentini)が数字に強いため。会議に提出される資料から、すぐ「異常値」を見つけだし、理由を問いただしたという。おかげで大木本部長も、今では数字をもとにしたナラティブ思考が板についたそうだ。

 「ECはなぜモノが売れるかという背景にいろいろな数値がある。どういう理由でモノが売れたか理解してモノを言わないとロジックが成立しない。私も数字に強くなかったが、さすがに鍛えられた」

 「アスキークラウド2014年7月号」の特集「『仕事ができる』ってどんな人?」では、ナラティブカンパニー・アマゾンのビジネスモデルに秘められた経営ノウハウを実践的に解き明かしている。


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