日本代表候補の最終選考に、筑波大学の2名、
鳥羽商船高等専門学校の4名がノミネート
アプリ部門のグランプリは、筑波大学の学生によって開発された、タブレットやスマートフォンを使って、サッカーをはじめとするスポーツの試合分析を行なう「Spot」が受賞。また、準グランプリには、鳥羽商船高等専門学校の学生による、ぬいぐるみをインターフェースにして遠隔地とのコミュニケーションを図ることができる「かぞくぐるみ」が受賞した。
Digital Youth Awardのアプリ部門グランプリの賞金は10万円。準グランプリの賞金は5万円。グランプリを受賞したSpotには、副賞として日本航空のマイレージ5万マイルも授与された。エコノミークラスであれば、北米の往復が可能なマイル数となる。
審査を行なった日本マイクロソフト最高技術責任者(CTO)兼マイクロソフトディベロップメント代表取締役社長の加治佐俊一氏は、「Spotは世界に広がる可能性を評価した。かぞくぐるみは、アプリだけではなく、組み込みOSの要素やロボティクス技術、用途の広がりなどに可能性を感じた」とする。
グランプリと準グランプリの2チームのうち、1チームが日本代表に選ばれることになるが、これは、米国本社のオンラインを通じた審査によって決定することになる。決定時期は6月上旬の予定だ。
だが、米国本社の総合審査だけに、他国で優秀な作品が相次いでいた場合には、日本代表選出が見送りになる可能性も残っているという。なんとか日本代表チームが選ばれ、世界大会に出場してもらいたいものだ。
日本代表チームには、
プレゼンテーション手法や英語に関するトレーニングを実施
実は、日本代表チームには、世界大会出場に向けて、日本マイクロソフトが支援し、プレゼンテーション手法や、英語に関するトレーニングを実施するほか、模擬審査の機会なども提供することになっている。
昨年のイマジンカップ世界大会は、7月8日から、ロシアのサンクトペテルブルグで開催されたが、日本代表チームが決定したのが4月7日。約3カ月間のトレーニング期間があった。
しかし、今回の場合は現時点でも日本代表チームが決定しておらず、6月上旬に決定したあとのトレーニング期間は、わずか2カ月足らずになる。
これまでの例をみても、トレーニングによってプレゼンテーション能力や、英語の表現力(世界大会は英語でのプレゼンテーションになる)が高まるといった成果があがっているのは事実だ。
世界大会決勝に残り、ビジネスとしても成功してほしい
日本マイクロソフトの加治佐CTOは、「学生たちの吸収力には毎回驚かされる。今後のトレーニングによって、プレゼンテーション能力もずいぶん進化するはずだ。イマジンカップの世界大会では、ぜひ決勝に残ってもらい、ビジネスとして成功するところまでいってほしい。それに向けて全力で応援する」とエールを贈る。
今年の日本代表チームは、例年よりもトレーニング期間が少ないということでのハンディもつくことになる。だが、そうしたハンディをはねのけて、世界大会での活躍を期待したい。
まずは、6月上旬の日本代表チームの決定が楽しみだ。
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