MacBook AirやMacBook Proといったノート型Macのユーザーにとって、バッテリーの持ち時間は重要な要素だ。バッテリーは長年使っていると劣化してきて、駆動時間がどうしても短くなっていく。しかし、手元にあるマシンのバッテリーがどんな状態か、ユーザーの記憶だけで把握するのは至難の業だ。
実はMacでは、「システムレポート」からバッテリーの情報を簡単に確認できる。
OS X 10.7「Lion」以降であれば、画面左上のアップルメニューから「このMacについて」を開き、「詳しい情報」を選択。「システムレポート」をクリックし、画面左の「ハードウェア」セクションの「電源」を開くと、「バッテリー情報」欄に現在の充放電回数が表示される。
OS X 10.6.8「Snow Leopard」以前であれば、アップルメニューの「このMacについて」をクリック。システムプロファイラを開き、「詳しい情報」を選択する。あとはLion以降のバージョンと同じ手順だ。
あまり知られていないことだが、実はアップルはサポートページにて、機種ごとにバッテリーの充放電回数の上限をまとめている。この上限と現在の充放電回数、Macを購入してからの期間を照らし合わせれば、あとどれくらい使えるかというおおよその寿命を逆算できるのだ。
このテクはオークションで中古品を購入する際にも有効である。可能であれば出品者に充放電回数を教えてもらい、バッテリー状態を把握しておきたいところだ。
ちなみに充放電回数は、単純にACアダプターにつないだ回数ではなく、使用量が通算で100%を超えると1回とカウントされる仕組みになる。例えば、バッテリー残量100%の状態から70%ぶん使って完全に充電。続けて、30%ぶんを消費してから充電……となった場合に1回増える。1回の充電サイクルを完了するのに、数日かかる人もいるわけだ。
システムレポートでは充放電回数のほかにも、バッテリー状態が正常かどうかなどの確認もできる。充放電回数の回数が増えると、バッテリーのパフォーマンスは落ち、駆動時間が短くなってしまう。普段からこまめに見ておけば、もしものトラブルにも冷静に対処できるかもしれない、心強い小技だろう。
なお、バッテリー交換はApple Storeに持ち込むなどして可能。料金はMacBook Airや13/15型のMacBook Proで1万2800円(Retinaディスプレイモデルは1万9400円、ともに税抜)だ。