大きくて重いことは……悪だ!
本気の制作環境とはいえ、筆者は根性が無いので大きくて重いノートPCは持ち運びたくない。でもスペックには妥協したくない。そんな矛盾だらけの理想をまとめるとこんな感じになった。
1、小さく、薄く、軽い
まず、これ。積極的に持ち運ぶならこの条件は必須だ。大きくて重いとバッグに入れる前に気分まで重くなってしまう。UltraBook的なサイズが理想である。また、外付けハードディスクなどを一緒に持ち運ぶというのも極力やめたい(荷物を減らしたい)。
2、丈夫
傷や指紋がいちいち気になるような繊細系オシャレデザインよりも、G-SHOCKのようなタフネスさがいい。常にルーズに裸のまま持ち歩けて、田園都市線レベルの混雑でも平気なやつ。その方が自分の性格に合っている。
3、高い解像度、広い画面
Cubaseを動かそうとしているのだから、画面解像度は高ければ高いほど良い。広さがあるとなおさら良い。ただし、1の「小さく」や「軽く」とはトレードオフな条件となる。
4、タッチパネル
ミキサーやソフトシンセのツマミを、画面にタッチすることで直接動かしたい。モバイル環境ならなおさらだ。マルチタッチに最適化されたWindows 8のオペレーションで音楽を制作するというのはどういうことかを試したい(ただし、Cubaseは現時点ではマルチタッチ未対応)。
5、デスクトップ並の性能
本気の音楽制作環境を構築するなら、性能に投資すべし。今回は特に数百ギガバイトのサウンドライブラリーを、内蔵HDDに全部入れることを重視したい。つまり、SSD専用モデルは容量の関係で除外となる。
これらの諸条件を全て満たす機種を探すのは難航したが、Lenovo「ThinkPad X240」に辿り着いた。スペックは以下のとおりである。
ここからが本当の戦いだ。
ThinkPad X240の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Core i7-4600U(2.1GHz) |
メモリー | 8GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 12.5型フルHD液晶 マルチタッチ対応 |
ストレージ | HDD 500GB マイクロHDD 16GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0×1、Powered USB 3.0×1、mini DisplayPort、D-sub15ピン、メディアカード・リーダーなど |
サイズ | 幅305.5×奥行き208.5×高さ19.9~20.3mm |
質量 | 約1.45kg |
OS | Windows 8(64bit) |
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