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マイクロソフト・トゥディ 第94回

Azure 日本データセンター開設—「クラウド=日本マイクロソフト」を目指す広告展開

2014年05月16日 11時00分更新

文● 大河原克行

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柔軟で幅広いソリューションとしてクラウドへの注力を示す
「Microsoft Cloud」

 もうひとつのクラウドに関する広告展開が、「Microsoft Cloud」である。

 こちらはグローバルの広告展開に則ったもので、今年4月からスタートしている。

 これまでマイクロソフトのクラウドに関する訴求は、Microsoft AzureやOffice 365といったように製品ごとに行なうものが多かった。

 それを今回の広告では、製品単体を前面に出すのではなく、マイクロソフトに強みである柔軟で幅広いソリューションとして、クラウド事業に力を注ぐことを示すものとなる。

 実際、Microsoft Cloudという総称があるわけではない。だが、この呼び方を広告展開に活用。広告の中では、勝負を左右する判断を的確に行なうためのロータスF1チームや、市内交通網の効率的な整備を図るバルセロナのクラウド活用事例を紹介している。広告の中では、マイクロソフトのクラウドサービスが提供する4つの価値(力)として、「Productivity(機敏力)」「Platform(対応力)」「Insights(分析力)」「Social(連携力)」を訴求している。

マイクロソフトのクラウドサービスが提供する4つの価値(力)として、「Productivity(機敏力)」「Platform(対応力)」「Insights(分析力)」「Social(連携力)」を訴求している

 法人ユーザーに向けた広告展開としては5年ぶりとなるTVCMも展開中で、オンライン、新聞、雑誌、テレビ、屋外広告と幅広いメディアで実施している。

 マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、「モバイルファースト、クラウドファースト」を掲げている。今回の広告は、「クラウド」という言葉と、「マイクロソフト」というブランドとの関係性を強め、ひとつのイメージを作ろうとする狙いがあるようだ。

 日本マイクロソフトによる相次ぐクラウドに関して訴求する動きは、クラウドファーストを標榜する同社にとって、むしろこれからが本番となることを示している。


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