遠景で撮り比べてみた
中央部の燈籠の模様や木々の細かさをチェックしてみると分かりやすいが、フルサイズ素子採用のDSC-RX1Rの精細さが際立つ。
次いでソニーのα6000やキヤノンのPowerShot G1 X Mark IIが素子サイズに準じて高画質な印象だ。ニコンのNikon 1 V3とJ4が同じような撮影結果になっているが、シャープネスが若干足りず、ちょっとぼけた感じになってしまっている。
芝生あたりを見ると解像力はそこそこありそうなので、シャープネスのかかり具合が原因だろう。
コンデジで好結果なのがパナソニックのDMC-TZ55とカシオ計算機のEX-100の2機種。TZ55はシャープネスも解像力も高く、今回の製品の中で一番小さなサイズの撮像素子を採用しているにも関わらずかなり良好な画質だ。ただ、ノイズが多めなのがネック。感度はISO 100で最低感度なのだが、それでも画面全体がノイジーな感じだ。
EX-100はちょっとシャープネスが強めなので解像力に若干影響が出てきているが、それでもかなり良いと思える。
オリンパスの「SH-1」はシャープネスが強く、ディテールに影響が出てしまっている。解像力は高そうな分ちょっと残念だ。
中~近距離で撮り比べてみた
次は、ちょっとだけ距離を縮めて被写体を大きくしてみた。距離はだいたい3~4m程度。被写体が大きくなれば構成するピクセル数が多くなり、精細さよりもシャープネスと質感の出方を見ることができる。
と言っても、遠景の撮影サンプルとほぼ似たような結果になった。やはり撮像素子の大きいDSC-R1XRとα6000の質感描写が高い。質感においても結構がんばっているのがDMC-TZ55だ。ノイズが目立ちはするものの、解像力と質感の再現は高い。
(次ページに続く「DSC-RX1Rの感度別撮影サンプル」)
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