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米国では人気、日本ではまだ投稿数が少ないが……

Googleが熱望し、Appleが取り入れた、Yelpとは何か?

2014年05月17日 12時00分更新

文● 高橋暁子

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スマホ時代の「今」のニーズにぴったり

位置情報の活用という意味で、スマホとの連携はカギ

 それではなぜYelpは注目されているのだろうか。ひとつはスマホとの相性の良さだ。もちろんパソコンからも使えるが、ローカル情報に強いYelpは肌身離さず持ち歩く、スマホで使うから真価を発揮する。

 Yelpのアプリを起動し、「レストラン」などのカテゴリから「現在地から探す」を選ぶと、周辺情報として現在地に近い人気スポットが表示される。住所やエリアで絞り込んでこうした店舗の情報を見つけられるアプリは多いが、居場所からスピーディーに候補を絞り込めるという点は人気が高い。

 特に「Monocle」(モノクル)と呼ばれるAR要素をアプリに加えている点は特徴だ。レストランに向けてスマホをかざすと、そのレストランに関する情報やレビューなどを見ることができる。繁華街など、多くの店舗が居並ぶ場所であれば、どの方向のどのぐらいの距離にどんな評価のレストランがあるかを一覧でき、複数の選択肢の中から自分に合った店舗があるかどうかが一目瞭然だ。

モノクルはかざすことで、リアルの風景に近傍の店舗情報をオーバーレイできる機能。通りなどでかざすと近くの店舗を見つけやすい

 UIに関しても評価が高い。例えばYelpは食べログに比べて投稿写真が大きく表示され、写真から店の雰囲気を感覚的に判断できる。ワンタップで現在地からの道順が地図上に示されたり、店舗へ電話できたりと、とにかくスピーディーに目的を果たせる。まさに「今、ここのニーズ」に対応し、店に足を運ばせるモチベーションを喚起するのがYelpだ。このネットからリアルへ向かわせる力(O2O効果)の高さがあるから、Yelpが注目され、スマホ時代に合致したのだ。

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