折原一也が体験、新4K対応ビエラの進化ポイントはここだ! 第3回
抜群に使いやすい音声操作やスマート機能を体験
VIERA AX800は人を認識し、最適な情報と番組を提供する
2014年05月29日 11時00分更新
進化のポイントのひとつ、インフォメーションバー
その進化のポイントはやはり「シンプル」かつ「ダイレクト」な操作感を生み出していることだろう。入り口になるUIが、テレビの電源OFF(スタンバイ)の状態で動作するという「インフォメーションバー」だ。
かれこれ5年以上前の話になるが、薄型テレビの理想的なデザインについてメーカー関係者と意見を交わしたことがある。「リビングに電源OFFの状態の真っ黒のテレビがあるのが嫌」という意見が特にインテリア性を重視する女性からの意見として多いことは、筆者も認識していた。その答えとしてパナソニックが提示するのが、人が近づいた際に自動的にテレビが反応して、その人に役立つ情報を表示し、画面に意味を持たせるというコンセプト、つまり「インフォメーションバー」のアイデアだ。
「インフォメーションバー」は、AX800シリーズが内蔵している人感センサーと内蔵カメラによってテレビの前を動くユーザーを検知する仕組みだ。そして人が近づき、テレビの前に立つと、仮に電源がオフの状態でも「日付・時刻」「天気予報」「お知らせ」などを自動で表示する。テレビに近づくだけで突然電源が入ると驚きそうなものだが、「インフォメーションバー」はより控え目に画面下からポップアップするので、そんな心配もない。
インフォメーションバーとマイチャンネル
近づくと自動で起動するインフォメーションバーから、音声でマイチャンネルを呼び出し、番組を探す一連の流れ
この「インフォメーションバー」が想像以上に賢いと感じるポイントは、人の認識と同時に顔認識まですることだ。家族で共有しているテレビであっても、自動的にその人に合った情報をカスタマイズして表示する。
例えば「マイチャンネル」ではお勧めの番組、「録画一覧」ではUSB HDDや接続したレコーダーで自分が録画した番組の新着のみを、さりげなく教えてくれる。「お知らせ」からは家族からのビデオメッセージも確認できる(AX800の内蔵カメラはそのメッセージの記録にも使える)。日付と通知が並ぶスマートフォンのロック画面をイメージするといいかもしれない。
従来のスマートテレビの発想では、テレビがどんなに高機能化しても、電源が入っていなければお手上げだったが、「インフォメーションバー」では積極的に使うためのダイレクトな気づきを与えてくれる。視聴者のテレビ離れが指摘される昨今だが、自分に適した、自分だけの情報を教えてくれれば、テレビの電源を入れる機会がより一層増えていくことだろう。
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