ワード文書に文章を入力したりコメントを追加する
ワードも.docx形式に対応しており、「Microsoft Word 97-2003 文書 (.doc)」は読み取り専用となる。そのほか、フレームが含まれている場合や変更履歴が有効になっている場合は編集はできず、閲覧のみとなる。
表示できる文字数が画面幅に左右されるので、PCと同じようには閲覧できないケースが多い。書式設定は利用できるが、それほど凝ったことができるわけではない。画像も表示できるが、端末からアップロードすることはできない。この点は早急に改善して欲しいところだ。
基本は、文書の閲覧、もしくは文章やコメントの入力を行なうことになるだろう。
パワーポイントはノートの作成に役立ちそう
パワーポイントも基本的にはエクセル、ワードと同じような感じだ。「Microsoft PowerPoint 97-2003 プレゼンテーション (.ppt)」は読み込みのみ。パワーポイントはさらに機能が限定されており、テキストボックスの編集やノートの編集、スライドの非表示や表示順の変更しか利用できない。
互換性もイマイチで、アプリの機能紹介では「SmartArt」をサポートしているとのことだが、手持ちのパワーポイントファイルで再現されないことがあった。まだ、完全に対応していないようだ。
とはいえ、通常の機能で作成したファイルは画像も含めてきちんと表示できる。ノートも閲覧、編集できるので、プレゼンの準備にはもってこいだ。スライドはできるだけPCで作成し、スキマ時間にOffice Mobileを利用してノートを作り込んだり、読み上げて練習したりしよう。
画像や動画、PDFの閲覧も可能
OneDriveに保存されている画像やテキスト、PDFの閲覧も可能だが、編集はできないので、無理にOffice Mobileを利用することはないだろう。また、OneNoteのファイルを開こうとすると、別アプリの「OneNote」が起動する。どうせなら統合してくれた方がスマートなのだが。
以上が、「Office Mobile」の説明書となる。Officeの互換アプリを利用している人は即導入して、使い勝手を比べて欲しい。まずはビューアー代わりに使ってもいいだろう。色々と制限はあるものの、無料でマイクロソフト製のOfficeが利用できるのはうれしいところ。筆者としてはパワーポイント、エクセル、ワードの順に活用している。皆さんはいかがだろうか。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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