AOSテクノロジーズは、Gmail受信トレイCRM(顧客管理)「AOS Inbox」の販売を開始した。
AOS Inboxは、Google Appsユーザーを対象に、Gmail受信トレイに利用した案件管理、タスク管理を可能するアプリケーション。社内情報共有とコミュニケーションの効率化を図れ、Gmailの中で、簡単にCRMを実現できるのが特徴だ。
「Gmailで案件管理やタスク管理ができる製品は業界初になる」(AOSテクノロジーズAOSモバイルカンパニー営業マネージャーの小川洋子氏)という。
「案件管理」「カスタマーサポート管理」「タスク管理」用の各種テンプレートを提供。そのほか、採用時の候補者を管理する「採用管理」、バグ報告や対応管理を行なう「バグ管理」、開発の設計・実装の過程を管理できる「プロダクト管理」といったテンプレートも用意。開発部門、営業部門、サポート部門、人事部門などが、それぞれの用途においてすぐに利用できる環境を実現している。
「テンプレートは、AOSテクノロジーズ社内での利用をもとに用意したもの。今後、ユーザーの利用動向にあわせて、テンプレートを増やしていきたい」という。
たとえば、案件管理では、「新規」「訪問」「トライアル」「見積り」「継続」「受注」「失注」という項目を用意。ステータスや対応状況を確認できるようになる。「ステータス項目は現時点では固定したものになっているが、将来的には任意の項目を追加できるようにしたい」という。
ワンクリックで、メールの振り分け、案件を登録
入力/更新作業を大幅に軽減
AOS Inboxでは、Gmailの受信メール履歴からワンクリックで、メールの振り分け、案件登録が可能で、入力作業や更新作業が軽減されるのが特徴だ。また、「cc:」や転送をすることなく重要な案件を共有し、部署内外で連携できるほか、CRMにアクセスすることなく、Gmailだけで案件の状況や活動状況を把握できるという。
「従来のCRMは、情報入力や更新を頻繁に行なう必要があったが、そうした作業が軽減でき、本来の業務に集中することができる。また、不要なcc:メールを削減し、必要なメールへのアクセスが早くなる」とメリットを説明する。
また、AOS Inbox上では、Gmailとは別にチャットによる迅速なコミュニケーションを可能にするメッセージ機能を搭載。議案ついてメンバー内で議論できるようにしている。「外部からのメール案件についても、メッセージ機能で社内で議論して、その結果をすぐに相手にメール送信するといった使い方ができる」としている。
iOS版アプリを6月にリリース予定
さらにモバイル環境にも対応。iOS版のアプリを6月にもリリースする予定であり、Android版についても「今後のニーズにあわせて検討したい」としている。
