米国にも出て行く
そのソフトバンクにとっての大きな挑戦が、米国の携帯電話市場への取り組みだ。
スプリントの買収によって、米国携帯電話市場に参入したソフトバンク。「最近の我々にとって、もっと大きなテーマ」と位置づける。
過去に、固定回線の日本テレコム、モバイルではボーダフォンジャパン、ウィルコム、イーモバイルを買収した例をあげながら、スプリントの事業もそれにダブらせる。
「すべてがソフトバンクグループ入りしてから業績が急激に改善している。ボーダフォンジャパンは、ネットワークがつながらない、ブランドが傷ついている、赤字という問題があるなかで復活させてきた」としながら、「スプリントの成功は、決して簡単でない。相手は、世界で最も利益を出している会社。スケールメリットも出さなくてはならない。しかし、簡単ではないが、成長の兆しとして、ずっと赤字だった企業が、第1四半期で約4.2億ドルの営業黒字を達成した。年間での営業黒字達成の見込みもできた。これからスプリントの業績を、あの手この手を使って、ソフトバンク流のマネジメントで利益を改善していく」と自信をみせた。
孫社長にとって、米国携帯電話市場での成功は、最優先するテーマのひとつだ。今回の決算会見で、冒頭から、強い思いが成功につながることにあえて言及したのは、孫社長が自らに言い聞かせること、そして、社員に対しても、世界に挑戦する事に対して、熱い思いをもってもらいたいという気持ちがあったからかもしれない。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ







