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業界人の《ことば》から 第88回

10年でドコモを抜けなければ腹を切るといったソフトバンク

2014年05月13日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

 「人生はすばらしい。夢を掲げ、目標を掲げてやっていくと、だいたい達成できるものだ」(ソフトバンクの孫正義社長)

 ソフトバンクが発表した2013年度連結業績は、売上高が前年比108.2%増の6兆6666億円、営業利益は35.8%増の1兆853億円、税引前利益は30.3%増の9323億円、当期純利益は41.5%増の5270億円となった。

33年間で営業利益1兆円企業に

 売上高の倍増は米スプリントの買収により、2兆6000億円が増加したことも含まれるが、売上高、営業利益、純利益は過去最高を記録。同社初の営業利益1兆円突破となった。

 「日本で営業利益1兆円を突破したのは、NTT、トヨタとソフトバンクの3社だけ。しかも、NTTは118年、トヨタは64年、それに対してソフトバンクは33年で達成した。戦後生まれの会社では初めてであり、日本の経済市場では最短で達成した。だが、この数字に決して満足しているわけではない。これは通過点。何年後かには、あのときは1兆円を達成して子供のように喜んでいたな、という思い出すことになる。その自信がある」と、この成果を自己評価しながらも、今後の成長戦略にも自信をみせた。

 実際、孫社長は手綱を緩めない。「営業利益には、ガンホーやウィルコムの子会社化に伴う一時益が含まれている。2014年度には一時益なしの真水で1兆円を達成することになる」と語る。

最近つくづく思うのは……

 会見の冒頭に孫社長が切り出したのが、「最近つくづく思うのは、人生はすばらしいということだ」という言葉だ。

 営業利益1兆円の節目を噛みしめるように、ゆっくりとした口調で孫社長は次のように語った。

 「人生には難しいことがたくさんあり、山あり、谷あり。だが、一生懸命に生きようと、夢を掲げ、目標を掲げてやっていると、不思議と、だいたいできてしまうもの。熱い思いを持てば、どんな難題でも、それを超えるための知恵と勇気が涌いてくる。そして、仲間たちが集まってくる。私はいま燃えている。さらなる目標がある。なんとしても達成するんだという思いがある。それに向けて、様々な知恵が出てくる。それがダメでも、また別の知恵が涌いてくる。だからこそ人生はすばらしい、夢は描いてみるものだ」

 そして、孫社長は、「持っている夢が、どんな夢であるのかということは、いまは言わないでおく。だが、ワクワク、ドキドキすることが大切だ」などと述べた。

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