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初夏のデジカメ新製品を徹底チェック! 第1回

ミラーレスからコンデジまで、夏前に買いたい注目新デジカメ7機種

2014年05月13日 12時00分更新

文● 周防克弥

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一眼レフに負けない高速AFがウリのミラーレス一眼
ソニー「α6000」

本体サイズは幅120×奥行45.1×高さ66.9mm、メディアと電池込みの重量は約344g。標準レンズキットに含まれる16-50mmは電動ズーム方式で、電源オフの状態(左)はとてもコンパクトだ

大きめのモードダイヤルの右横にはコントロールダイヤルがあり、設定値変更をしやすい。シャッターボタンの隣にはカスタマイズ可能なボタンがある

大きめのモードダイヤルの右横にはコントロールダイヤルがあり、設定値変更をしやすい。シャッターボタンの隣にはカスタマイズ可能なボタンがある

背面液晶は3型。インターフェースは従来のNEXシリーズと同様。十字キーを兼ねたコントロールホイールは回転操作での設定変更が行なえる。上面のコントロールダイヤルと合わせて2つのダイヤルに豊富な割り当てが可能なボタンが揃い、自分好みにカスタマイズしやすい

背面液晶は3型。インターフェースは従来のNEXシリーズと同様。十字キーを兼ねたコントロールホイールは回転操作での設定変更が行なえる。上面のコントロールダイヤルと合わせて2つのダイヤルに豊富な割り当てが可能なボタンが揃い、自分好みにカスタマイズしやすい

背面液晶は上下のチルト機能を持っている

背面液晶は上下のチルト機能を持っている

バッテリーとメディアは底部から交換する

バッテリーとメディアは底部から交換する

 ソニーの「α6000」(ボディーのみの実売価格は6万1000円前後)は従来「NEX」シリーズと呼ばれていたEマウントを採用するミラーレス一眼。「NEX-7」及び「NEX-6」の後継機的なポジションで、APS-Cサイズの撮像素子を採用するEマウント機では最上位モデルになる。

 APS-Cサイズの約2430万画素CMOSセンサーを採用。撮像素子面に埋め込まれた位相差検出AFセンサーとコントラストAFを併用する「ファストハイブリッドAF」が利用でき、位相差検出センサーはNEX-6の99点から179点に増えている。ほぼ全画面をカバーできるようになり、ミラーレス機ながらも高速な合焦が魅力だ。

 画像処理エンジンに「BIONZ X」を採用し、処理能力が全体的に向上している。操作のカスタマイズ性やマニュアル操作もしやすくハイエンドユーザーにも満足のいくデキだ。

 ミラーレス機のAF方式は撮像素子面で行なうコントラスト検出方式が主流だったが、動作速度においては専用のAFセンサー(位相差検出センサー)を採用する一眼レフタイプよりも劣っているため、ミラーレス機では動きの速い被写体はちょっと苦手は印象があった。

 しかし、最近のミラーレス機では全体的な処理速度の向上と、撮像素子面に位相差検出センサーを埋め込むことでAF速度や追従性が向上しており、よほどの速さで動く被写体(スポーツ選手やモータースポーツなど)でないかぎりは一眼レフとの差は減ってきている。

 α6000でもAFの合焦速度や追従性はかなり高く、遊びまわる子供や運動会くらいならば十分な性能になってきている。Wi-FiとNFCを搭載し、スマホとの連携もしやすく、フィルター機能の追加インストールが行えるなど、購入後にも機能が増えていく楽しみがある。

16-50mm/F3.5-5.6、プログラムオートで撮影。50mm側で絞りは開放になっている。最短撮影距離ほどには寄ってない。感度はISO 500まで上がっているため多少ノイズが発生しているが、ディテールが残っているので不自然さはない

16-50mm/F3.5-5.6、プログラムオートで撮影。50mm側で絞りは開放になっている。最短撮影距離ほどには寄ってない。感度はISO 500まで上がっているため多少ノイズが発生しているが、ディテールが残っているので不自然さはない

16-50mm/F3.5-5.6、プログラムオートで撮影、こちらも50mm側で絞りは開放になっている。こちらはほぼ最短撮影距離。シャープネスは落ちていないが、近い分収差が残ってしまったのか、若干フレアっぽい感じになった。これはこれで良い雰囲気

16-50mm/F3.5-5.6、プログラムオートで撮影、こちらも50mm側で絞りは開放になっている。こちらはほぼ最短撮影距離。シャープネスは落ちていないが、近い分収差が残ってしまったのか、若干フレアっぽい感じになった。これはこれで良い雰囲気

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