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女性に大人気の健康飲料にクローズアップ!

人気のアンチエイジング飲料“アーモンドミルク”その仕掛け人に密着取材!

2014年05月12日 17時37分更新

文● くろあん

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今回、お話を伺ったのは、筑波乳業株式会社営業企画室担当、狢川英一さん。33歳。筑波乳業の未来を支える若手の一人であり、日本産アーモンドミルクを全世界に広めようと、日夜努力をしている若き伝道師である

 アーモンドと言えば、私が真っ先に思い浮かんだのはアーモンドポッキーですが、スイーツやサラダにトッピングで使われることが多い食品です。お酒好きな方なら、おツマミにそのまま食べてる方もいるのではないでしょうか。あまりメインの食材で使うことがないので、結構地味な印象がありますね。

 そんなアーモンドですが、実は栄養タップリかつ、コレステロールはゼロ。食物繊維やビタミンEが豊富で、ダイエット効果や整腸作用、アンチエイジングも期待できるという夢の万能美容食品という一面も持っています。そして、ハリウッド女優など、欧米のセレブ女性たちに愛飲されているのが、アーモンドを使った飲み物である“アーモンドミルク”です。これが昨年あたりに日本で発売されたのですが、発売されるや否や女性たちを中心に爆発的に大ヒット! ネットでも話題の食品となっているところなのです。

本日お話を伺ってきた、正栄食品工業さんの販売しているアーモンドミルク。アーモンド“ミルク”という名称ですが、アーモンドミルクに牛乳は入っていません。アーモンドをすり潰した飲み物をアーモンドミルクと言います

見た目はやはり牛乳に近いものがあります。アーモンドをすり潰したものですが、粉っぽさは微塵も感じません。むしろサラッとしていて、後味スッキリでいくらでも飲めそうです

 今回は、日本でいち早くアーモンドミルクを扱い、その人気の仕掛け人とも言える筑波乳業の方に密着取材をしてきました! どのようにして“アーモンドミルク”というトレンドは生まれたのか。とっても気になりますね!!

アーモンドミルクが生まれたきっかけは、杏仁!?

―― 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、アーモンドミルクを日本で発売しようと思われたきっかけを教えてください。

狢川英一さん(以下、狢川) 「まず、アーモンドミルクという新商品に取り掛かることになったきっかけですが、これは筑波乳業が抱えるテーマとして、TPPや牛乳離れといった乳業界の構造変化を抱えており、それらに対応すべく、今まで以上に新商品が望まれている状況だったということが言えます」

―― 食品関連は、常に変化が求められるところがありますからね。

狢川 「また、会社の方針として、10年以上ナッツ事業も手掛けてきたことから、乳製品とナッツ製品が融合した、新しい商品を開発したいという方向性もありました」

―― なるほど、それでアーモンドに着目したのでしょうか?

狢川 「最初は、杏仁でした。杏仁を美味しく、そして使いやすくするため、微細化・微粒化の技術を突き詰めていったのです。その結果、新しい杏仁の商品を作ることに成功しました。そして、その微粒化の技術を他でも生かせないか? と考え、そのときにアーモンドへの利用を思いついたのです」

―― 欧米では、2010年頃からセレブ達の間で大人気だという記事を見たことがあります。

狢川 「アーモンドミルク開発前に市場調査をしたところ、アメリカだけでも13億ドルの代用乳市場がありました。その中でアーモンドミルクは、当時の日本でメジャーだった豆乳より売れているにも関わらず、日本では海外からの輸入品が少量流通しているだけでした」

―― 人気が出る土壌がありながら、国内の競争相手は少なかったのですね。

狢川 「しかも、海外品は香料や甘味料など、様々な副原料を加えております。そこに弊社の微粒化技術で開発した、香料・砂糖を加えていない本物志向のアーモンドミルクを出せば、国内の新規市場として十分やっていけるのではないかと考えたのです」

―― ヒット作がポッと出たのではなく、微細化・微粒化技術の確立、欧米でのアーモンドミルクの人気、日本での競争の少なさなど、いろいろな要因が現在の人気に繋がっているのですね。アーモンドミルクの開発で、特に苦労されたことはありますか?

狢川 「やはり微粒化技術ですね。弊社のアーモンドミルクは、皮をむいたアーモンドをまるごとすり潰し、香料や砂糖を加えず、アーモンド本来の味を楽しめる、本物のアーモンドミルクを目指して作った製品です。そのためには、今までにない微粒化技術が必要でしたので、開発部や生産技術部、工場が一丸となり、数年に渡って研究と試行錯誤を繰り返してきました。本当に苦労の連続でしたが、そのかいもあり、こうしてメイド・イン・ジャパンの本物志向のアーモンドミルクを開発することができました」

笑顔のステキな狢川さん。日本産と海外産のアーモンドミルクを飲み比べてみましたが、海外産は甘い味がついているので、ジュースのようでした。スッキリ飲んだり、お料理に使うなら、日本産一択ですね

―― 今後の展望について教えていただけますか?

狢川 「まず、最初の目標が、現在はメーカーや飲食業界など、業務用のお取引先様とのやり取りが多いのですが、通販サイトなども活用しながら、個人向けの市場も新たに開拓していきたいと考えております」

―― アーモンドミルクの商品としては、まだお店でそれほど種類を見かけないですからね。そのためか、お値段もそこそこする感じですし。もっと商品数が増えて、お手頃価格になったら、ドッと個人のお客さんが増えそうな気もします。

狢川 「さらにもう一つの目標が、日本産アーモンドミルクを海外で出すことです!」

―― 海外から来たものを、海外に出すと!?

狢川 「このような本物志向の製品は、意外と海外で売っていないのです。それと中東など、昔からアーモンドミルクを飲む習慣がある国のこともわかってきました。そのような国では、自分たちで味付けをするために、海外産の甘いアーモンドミルクではなく、日本産のアーモンドミルクのほうが適していると考えています」

―― ちなみに、売り出すならどのあたりの国を考えていらっしゃいますか?

狢川 「パキスタンやインドあたりですね。これらの国では、アーモンドミルクを普通に飲んでいるようですので、弊社のアーモンドミルクも受け入れられやすいと考えております。また、ドバイやインドネシアにもとても興味があります」

―― 最後に、アーモンドミルクのアピールポイントをお願いします!

狢川 「アーモンドミルクの栄養価の高さや美容に良い点などについて、男性はもとより、女性の方でもまだ知らない方がいらっしゃいます。奥様や娘さんがいらっしゃる男性の方は、この機会にアーモンドミルクという商品について知っていただければ、家庭でもっといい顔ができるかもしれませんね」

―― 私も、娘に早速教えてみますね! 本日はありがとうございました。


(次ページ、「正栄食品工業様推薦! アーモンドミルクの特別レシピを紹介!」に続く)

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