IT専門調査会社のIDCジャパン(IDC Japan)は、国内IT市場規模の予測を発表。前年比マイナス1%成長の14兆1553億円になると予測した。
製品別にみると、国内ハードウェア市場はマイナス5.2%成長の6兆4012億円、国内ITサービス市場は1.6%プラス成長の5兆872億円、国内パッケージソフトウェア市場は4.9%プラス成長の2兆6669億円。また、国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の場合、14年の規模は前年比マイナス1%成長の25兆2430億円になると予測した。
18年に向けて国内ITサービス市場と国内パッケージソフトウェア市場は小幅な上昇、国内ハードウェア市場は逆に小幅な下降となり、国内IT市場全体では小幅な下降を予測している。この要因は2つ考えられ、まず1つは、Windows XPのサポート終了にともなう駆け込み需要により13年の市場規模が押し上げられた反動。もう1つは、スマホの普及拡大の勢いがひと段落し、スマホ市場が横ばいからマイナス成長になりつつあることだ。
スマホに変わる第3のプラットフォーム市場では、クラウドやビッグデータに期待が寄せられるが、実際にはともに市場のけん引役としては荷が重く、15年以降、第3のプラットフォーム市場全体の成長率も低下傾向になる予測されている。
