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今度こそあの頂へ! ミクGTプロジェクト7年目の正直 第7回

天使のミクさんはもう止まらない!

勝利への執念が呼び寄せた奇蹟! 初音ミクZ4、2連勝!

2014年05月09日 17時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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安藝貴範監督

 最初は僕が監督だとこんなに良いことが無いのかと思いました。タイヤが決まらないとか駆動系のトラブルだったりと決勝前の練習走行もまともに走れない状態でした。しかし、決勝レースでは運にはずいぶん恵まれたというのもありますけど、良いペースで最初から最後まで走れたからこそ運をつかみ取れたんだなと思いました。

 本当にこのチームは強い! ライバルたちも今回はトラブルに巻き込まれたりトラブルを起こしてしまったりという部分もありましたが、その中でミスなくレースをすることがどれほど重要かということですね。今回の結果で、だいぶ今年の勢力図が見えてきました。見えてきている中で大量得点を取れたというのは、チャンピオンシップに向けてかなり有利になったんじゃないでしょうか。この優勝は右京さんに捧げたいと思います。


大橋逸夫ゼネラルマネージャー

 今日の結果は意外でした。ほかのライバルチームたちも、トラブルがなかったらみんな優勝を狙えるレベルでしたね。とくにピットでのトラブルが多くて、逆に我々はノーミスだった。そのことが明暗を分けました。もちろん、ラッキーだった部分もあって、たとえばマシントラブルが決勝レース前までに出きって、さらに修復できたこと。これも勝因のひとつです。

 予選日に発生したシフトダウンしないトラブルを修理して決勝日の練習走行に臨んだら今度はABSのトラブルが……と、かなりトラブル続きだったんですよ。この状況で上位を走れて、しかも優勝できたというのは、いろいろと恵まれてましたね。レース中にミスをしていたら、これらの運をすべて取りこぼしていたと思います。ミスしないというのは勝つために重要な要素ですね。


谷口信輝選手

 今回、僕たちは速さで勝ったレースではないと思います。予選も9番手でしたしね。セーフティーカーで荒れたレースの中、チームの的確なジャッジと、あのタイミングでピットに入らなかったクルマもいたので、おかげで上位にいけました。また、ライバルチームにも結構トラブルが起きた。正直、僕らよりも速くて勝ったであろうクルマはたくさんいたけれど、僕と片岡が諦めずに執念で走っていたこと、セーフティーカー時のジャッジ、そして運が味方してくれた。この3つが勝因だったと思います。

 何はともあれ、1位でゴールできたことは最高にうれしいです! ただ、次からウェイトハンデが80kgになるので、そうとう苦しいでしょうね。でも取れるうちに大量得点を取れて良かった!

 あと、このチームを応援してくれているみなさんに覚えておいてもらいたいのは、昨年から勝ちまくってるように見えるけど、SUPER GTで勝つってことはそんなにイージーではないということ。チームすべてがうまく機能していたので今回も勝てましたが、勝つのが当たり前だと思わないでほしいということです。開幕2連勝って本当に偉業を達成しているんですよ!


片岡龍也選手

 最後のあの状況から勝てて本当に良かったです。なんとか抑えきることだけ考えてましたが、ぶつかってリタイヤというのは避けなければいけませんでした。最悪、リスクを考えて先に行かせちゃうという手もあったんですけど、それは最悪中の最悪の選択なので。

 決勝レースがスタートしたときにはマシンのフィーリングも悪くて、とてもじゃないけど優勝できるレースではないなと思っていましたが、最初のセーフティーカーのときにチームがベストのタイミングでピットに入れてくれて、次のスティントで谷口さんがガンガン抜いてくれて、このときから「あれ、もしかして?」と思い始めてたんですが、自分の番になったら思うようにペースが上げられない。具体的に言うと、自分がイメージしていたよりもコンマ3秒遅かった。

 だけど前を行く#0が思ったほどペースが上がってないので、後半がキツくなるだろうと予想しました。たぶん、最後は追いつけるだろうと。あとはすぐ後ろの#11を抑えつつ、#0に追いつければいけるだろうと確信しました。勝てるレースを勝ったんではなくて、勝てそうになかったものをみんなの頑張りや応援で勝てるレースにしちゃった。そんなレースでしたね。

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