ハイレゾウォークマンの特集に感化され、容量16GBの「NW-F885」を衝動買いした。価格は税込で2万5000円ほど。
ハイレゾウォークマンはAndroid 4.1端末だ。無線LANとGoogle Playに対応し、Android用アプリを自由に導入できる。そしてBluetoothを内蔵し、NFCにも対応。ソニー製のNFC搭載機器に近づけるだけで、簡単に連携できる。つまり、無線LAN環境があれば、スマートフォンと同じような使い方が可能だ。
初夏を迎え、これから週末旅行やレジャーなども楽しくなる時期。もちろん音楽を楽しむことがウォークマンの主目的であるが、今回はそれと組み合わせて旅行に便利なハイレゾウォークマンの活用方法を考えてみたい。
デジカメのリモート操作が結構便利!
ソニーのNFC&無線LAN対応デジカメにF885を近づけると、Google Playが起動し「PlayMemoryes Mobile」というアプリのページが表示される。これをインストールし、再びデジカメにF885を近づけると、デジカメのライブビュー画面がF880に表示される。
つまり、ウォークマンでデジカメの遠隔操作ができるのだ。ウォークマンからシャッターが切れるのはもちろん、タッチフォーカスも可能。ちょっと離れた場所から自分撮りも行なえる。
ただ、画面が4型(854×480ドット)とイマドキのスマホより小さく、解像度も低いという問題がある。ちなみに、デジカメの背面モニターはだいたい3インチで90万画素超というのが相場なのでウォークマンのほうがきれいに見えそうであるが、ライブビューとして転送される映像自体はそれほど高解像度ではない気がする。
NFCに対応するが
NFCを使わなくても自動操作ができる!?
無線LAN内蔵デジカメを持っているけどソニー製ではないという場合、NFCは使えないわけだが、市販のNFCタグを使えばワンタッチ接続を実現できる。
それだけではなく、例えばリュックサックのサイドポケットにウォークマンを入れていて、音楽を再生、または停止したいという場合にも便利。音楽の再生または停止のコマンドを書き込んだNFCタグをタッチさせればいいので、ウォークマンを取り出して操作する必要がない(リュックの素材によってはNFCの電波を通さない可能性があるが、網状のポケットなら大丈夫だろう)。
そんなタグと組み合わせて自動操作ができそうなアプリを探していると「Tigger」を見つけた。
NFCタグへのタッチをトリガーとして、さまざまな動作を割り当てることができるアプリなのだが、だがこのアプリ、よくよく見てみるとNFCタグがなくてもいろいろなことができそうなのである。
どういうことかと言うと、トリガーとしてNFC以外に特定の無線LANアクセスポイントへの接続や、Bluetooth機器との接続を指定することが可能なのだ。例えば、自宅の無線LANアクセスポイントをトリガーとして音楽再生の停止を指定すれば、帰宅と同時に音楽がストップする、という動作を実現できる。
実際に試してみたところ、自宅に入って30秒ほどして音楽の再生が止まった。操作ボタンに触ることなく、ポケットから取り出してすぐ充電できるという意味で便利だが、それ以外にもいろいろ活用できそうな気がする。