ディスプレーとアプリでリアルタイムにログが見られるFuelBand SE
まずはナイキのFuelBand SEから見ていこう。FuelBand SEは2012年に米国で発売された「FuelBand」の後継モデルだ。FuelBand自体は日本で販売されることはなく、個人輸入や直接米国まで行って購入した、という人もいた。そして1年後の2013年11月にFuelBand SEが日本でも販売を開始している。価格はNike+のサイトで1万6200円、限定色のローズゴールドは1万8360円。
FuelBandも当初はUSB経由でログを転送していたが、FuelBand SEでBluetooth 4.0に対応。iOSアプリ「Nike+ FuelBand」を開くとリアルタイムでログが見えるようになった(Androidには非対応)。
サイズはS/ML/XLで、それぞれ直径約142/166/190mm。付属品に16mmの延長リンクが付いているので、選んだサイズが小さかったら調整が可能だ。
本体にはディスプレー表示部分があり、ボタンを押すと100個のホワイトLEDと20個のカラーLEDが光る。ホワイトLEDは自分が取得したログや現在時刻を、カラーLEDは自分で定めた目標まであとどれくらいで達成できるのかを示している。また照度センサーを内蔵し、周囲の明るさに応じてディスプレーの輝度も変わるようになっている。
取得できるログは時間やカロリー、歩数、それに独自単位である「NikeFuel」。これらは内蔵の加速度センサーを利用し、腕の動きに合わせて測定していく。
セッションと呼ばれる機能を使えば、ランニングやサッカーなどのスポーツ中のログを別途取得できる。スポーツごとにセッションでログを取っておけば、数値の上下で上達しているかどうかの判断基準になるだろう。
睡眠のログを取ることも可能。ただ、あくまで腕の動きをもとに睡眠状態を計測しているので、詳細な情報を得ることは難しい。自分が何時間睡眠しているのかを把握する程度、と思った方がいい。
セッションの記録や日々取得したログはTwitterやFacebookにアップできる。さらに、FuelBandのアプリ内でユーザー同士が友達になれたり、グループを作ったりという機能もあり、取得したログを見せ合ったり、スポーツ中の写真を送れる。おそらくグループ内では叱咤激励し合い、お互いにログを多く取得するために頑張る、というポジティブなサイクルができていると思う。だが残念ながら私の周囲でFuelBandを使っている人が少なく、グループを作ったことがない。