折原一也が体験、新4K対応ビエラの進化ポイントはここだ! 第2回
HEXA CHROMA DRIVEテクノロジーでプラズマの画質に近づいた
VIERA AX800が原画に忠実な色を再現するための新技術とは
2014年05月22日 11時00分更新
信号処理面で高画質の核となるのは、パナソニックが独自に開発している6軸色座標補正と呼ばれるカラーマネジメント回路だ。
HEXA CHROMA DRIVEテクノロジーの名前の由来となっている6色とは、一般的な「レッド」(R)、「グリーン」(G)、「ブルー」(B)の3色に加えて、補色である「エメラルドグリーン=シアン」(C)、「パープル=マゼンタ」(M)、「イエロー」(Y)を加えたものを指している。
一般に液晶パネルは入力した映像の色信号の輝度レベルによって、色再現が可能な範囲が変化するため、カラーマネジメントは必ずされている。
液晶パネルに入力した映像信号をそのまま表示しようとすると、明るい映像であれば比較的正しい色再現がしやすいが、画面が暗くなると濃い色は潰れてしまうし、またRGBの色ごとに発色が変化するためバランスが崩れたり、輝度によってグレーが赤みがかったり、緑がかったりと、特定の色が付いて見えることがあった。
こうしたパネル特性と映像信号の間で、実際の見え方に対して合わせ込みをし、本来あるべき色を出すためパネルと映像エンジンの間で色を追い込む過程がカラーマネジメントだ。
薄型テレビ ビエラ AX800シリーズの搭載するHEXA CHROMA DRIVEテクノロジーでは、そのカラーマネジメントの色の正確さの判断基準となる軸そのものを3軸から6軸へと拡張し、より厳密な合わせ込みをしている。軸の増加はそれだけ中間階調、中間輝度まで破綻なく合わせることが求められるようになり、結果としてHEXA CHROMA DRIVEテクノロジーによって忠実な色再現ができるようになるという訳だ。
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