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12万来場のニコニコ超会議3、PRに活用する企業・行政も

2014年04月28日 03時50分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 ニワンゴが運営する投稿動画配信サービス「ニコニコ動画(ニコ動)」は、登録会員数が3000万人規模のソーシャルメディア。日常シーンなどを撮影した動画をはじめ、「歌ってみた」や「踊ってみた」、「ゲーム実況」など、一般ユーザーのユニークなパフォーマンスも数多く投稿され、ネット上で人気を集めるユーザーも現れている。

 オンライン上のニコ動を地上(オフライン上)に再現するコンセプトで行われるイベントが「ニコニコ超会議」。2012年に第1回が開催されて以降、毎年、千葉県の幕張メッセで行われている。今年も「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」をコンセプトとし、4月26日・27日に第3回が開催された。

「ニコニコ超会議3」公式サイト

「ニコニコ超会議3」公式サイト

 2日間で会場を訪れたリアル来場者数は12万4966人、ネット上で公開された公式生放送を視聴したネット来場者数は759万5978人。昨年のリアル来場者10万3561人、ネット来場者509万4944人を大きく上回った。ニコ動に投稿する一般ユーザーがパフォーマンスを披露するのをはじめ、安倍晋三首相が登場。大相撲超会議場所が催されるなど、その様子がテレビ等のニュースで報道されるほど注目を集めた。

 オンラインとオフラインをまたぐこのイベントをPRの場に利用する動きもある。たとえば、タイヤメーカーの横浜ゴムは同イベントにブースを出展。タイヤやアルミホイールといった商品とともに、イベントにマッチするアイキャッチとして、ADVANレーシングタイヤを装着してカーレース「SUPER GT 2014」開幕戦のGT300クラスで優勝した「グッドスマイル初音ミクZ4」を展示。当日のブースの様子をニコニコ生放送で放送したほか、事前に「超会議3 横浜ゴム特番」を放送した。

 行政でも岩手県がブースを出展。岩手県では、昨年夏に洋野町のウニ祭りに合わせて「ニコニコ町会議」を開催したほか、知事が生出演する岩手県公式チャンネル「いわて希望チャンネル」の放送を開始するなど、ニコニコの活用に力を入れているなかで今回の出展となった。

 単なる若者文化の1つに見えるイベントも、見方を変えればPRのチャンスとして活用度が大いに広がる。12万超の会場来場者や、750万超のアクセスユーザーにPRできる点でも魅力的なイベントだろう。

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