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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」第135回

KROSSやKAOSSILATORを手掛けた

コルグでシンセを作る「ハンダ付けガールズ」の正体にせまる

2014年04月27日 12時00分更新

文● 四本淑三

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実はソフトウェア開発志望だった

―― 内山さんは大学では何をされていましたか?

内山 私は情報通信工学なので、どちらかと言えばソフト寄りです。

シンセ女子でもあった内山さん

―― じゃあ、何でいまハードなんですか?

内山 ソフト配属で採用されたし、ハードの希望も出してはいなかったんですけど、研修が終わって「今年は全員ハードだな」って部長から言われて。わー、嘘だろうって。だから私は会社に入ってから覚えたことのほうが多かったですね。大学でも回路の授業はあったんですが、デジタル回路とか言われても……って感じ。

―― 実はハードは嫌いだとか?

内山 小さい頃からネジを回すのは嫌いではなかったです。でも本格的に自分で設計をやるのは、会社に入ってからですね。その分、新しい世界だったから、ハード研修がすごく楽しかったんですよ。まず回路図を渡されて、部品が書いてあって、それを持って自分で部品を秋葉原へ買いに行く。それを研修期間中に仕上げるというカリキュラムだったんです。それが無茶苦茶楽しかったんですよ。上野さんもハード研修やりました?

上野 私もその研修が楽しくて、自分の希望を会社に言うときに最後まですごく迷いました。ハードを志望しようか、どうしようか。

なぜ楽器メーカーを志望したのか

―― そもそも就職先の選択肢としては、ソフトウェア開発だとほかにもっとあるわけですよね。なぜ楽器メーカーなんですか?

内山 私は音を仕事にしたいと思っていたんです。楽器とかスピーカーとか、その辺のメーカーを回っていました。私、生まれて初めて買ったシンセがコルグのシンセだったんです。リードの音がカッコよくて。今でも大事に使っていますけど。

―― 何を買われたんですか?

内山 TRです。階層が深くて大変なんですが、いじれるパラメーターが多くて楽しいんです。私はそれで音作りを知ったようなものなので、楽器を作るんだったらここに行きたいという想いは強かったです。

―― 上野さんはどうですか?

上野 私は管楽器をやっていたのでチューナーを使っていました。

―― あ、なるほど。コルグのチューナーは人気ですもんね。

音の研究からそのまま音の仕事に入っていった上野さん

上野 私が就職活動を始めた頃に、最初のKAOSSILATORが発売されたんです。私は小さい頃からずっと音楽をやっていたので、その延長で来ているんですけど、「音楽をやってみたいけど楽器が高い」とか「なんだか難しそう」というので、音楽を始められない人は沢山いるんだろうなと思っていて。でもKAOSSILATORは誰でも音が出せて、すぐ曲みたいになって、楽しいじゃないですか。そういう製品を作って、いろんな人に楽しんでもらいたいと思って。

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