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McAfee Blog

アースデイに読んでほしいこと!リサイクルの前には、個人情報のクリーンを忘れずに!

2014年04月22日 19時07分更新

文● McAfee

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 4月22日はアースデイです。アースデイとは、国境・民族・信条・政党・宗派を越えて多くの市民が参加し、 世界184カ国で行われている世界最大の環境フェスティバルです。日本でも4月から5月にかけて、全国各地でイベントが開催され、資材やエネルギーのリユース、ごみのリサイクルといったエコアクションに大勢の方が参加しています。

 そんな中、コンピュータや外付けハードディスク、モバイル端末やタブレット端末などのリサイクルやリユースにも近年、ユーザーの意識が高まっています。しかしながら、リサイクルされるデバイスの中に個人(所有者)を特定できる十分なデータが残されたままの状態で、ユーザーの手元を離れるケースが非常に多くみられます。紙であれば、ごみに出す前にシュレッダーにかけることで、個人や家族の個人情報の流出を防止できますが、これらの機器に残された情報の処分には、慎重な対策が必要です。というのも、クレジットカード申請時の事前承認情報や、銀行取引明細書など、破棄された情報を基に、なりすまし犯罪の実行犯は情報を盗み出します。

 慎重な対策を講じることにより、リサイクルする電子機器が誰の手にわたっても、前保有者の個人情報がゼロの状態を作り出すことができれば、「安全」と感じるでしょう。ただし、工場出荷時の状態に初期化しても、個人情報ゼロは実現しません。エコアクションの一環として、古くなったモバイル機器、パソコンのリサイクルや買い替えを考える方もいらっしゃると思いますが、端末を手放すその前に「個人データをクリーンに消去する」方法を実践してみませんか?

モバイル端末の「クリーン」なデータ消去方法

  1. 端末設定から、「電話をリセット/工場出荷時の設定に初期化」を実行します
    1. アンドロイド端末の場合: 「メニュー」>「設定」>「プライバシー」>「工場出荷時の設定にリセットする」を選択
    2. ブラックベリー端末の場合: 「オプション」>「セキュリティのオプション」>「一般設定」>「デバイスデータの消去」を選択
    3. iPhoneの場合: 「設定」>「一般」>「リセット」>「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択
    4. その他のモバイル端末の場合は、インターネットで端末の型番を検索し、初期化を実行
  2. SDカードやSIMカードなど外部メモリーを破棄します (はさみで切断するなど、物理的に読み取り不可能な状態にすることが最善の方法です)

  3. モバイル端末用セキュリティソフト(McAfee Mobile Securityなど)を使用し、モバイル端末やタブレット端末に含まれるすべてのアプリケーションとデータを削除します

  4. モバイル端末に記録されたデータを完全に消去するためには、物理的にモバイル端末を粉砕しましょう。個人データを第三者に不正利用された場合の損失は、端末売却価格の何十倍にも値します

コンピュータの「クリーン」なデータ消去方法

 コンピュータを破棄する前に、ハードドライブから一切のデータを復元することが不可能な状態にすることが必要です。ファイルをごみ箱に移し、ごみ箱を空にするだけでは十分な対応とは言えません。コンピュータに精通したユーザーであれば、ハードドライブに残されたデータをほぼ確実に復元できるでしょう。次にコンピュータを所有するユーザーに、いかに情報を読み出しにくくするのかが重要です。

  • データ削除ユーティリティを使用し、ハードドライブ上の全データをバイナリ(二進法の数字)に複数回上書きします。McAfee LiveSafe等に含まれるMcAfee Shredderはデータ削除ユーティリティの一つで、コンピュータ上の既存データを完全に削除し、プライバシーを保護します。(この方法は政府が制定したセキュリティスタンダードに即しています)

  • モバイル端末と同様、ハードドライブやコンピュータを物理的に粉砕することも有効な手段です

 アースデイは地球のためにできることを個人単位から見直し、実行する日ですが、「端末上の個人情報をクリーンに」することが、あなたの情報環境をまもる唯一の手段です。

 モバイル機器やコンピュータのリサイクルやリユースの前に、情報保護のエコアクションを忘れずに!

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