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NTT Comのアジア戦略加速!インドのデータセンターも建設開始

DRやオフショア拠点を東京の半額で実現するマレーシアのDC

2014年04月23日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月23日、NTTコミュニケーションズはマレーシアにおいて4番目となる「マレーシア サイバージャヤ 4 データセンター」の提供を開始する。ディザスタリカバリ(DR)、ビジネスのアウトソーシングやオフショア拠点、そしてアジア地域のシステム集約先として最適なデータセンターが、東京の半額以下で利用可能だという。

マレーシア サイバージャヤ 4 データセンター

 マレーシア サイバージャヤ 4 データセンターは、マレーシアの首都クアラルンプールの郊外にある総合開発地域マルチメディア・スーパーコリドーの中核都市サイバージャヤに位置しており、サーバールーム面積約3900㎡(1000ラック相当)を提供する。既存の「マレーシア サイバージャヤ 3 データセンター」に隣接しており、データセンター専用設計の地上4階建てのサーバー棟と、5階建ての大規模オフィス棟を併設している。

 データセンターでは、NTT Comグループが定めるグローバル統一設備・運用基準に準拠したサービスを提供。異なる変電所から異経路で受電するほか、非常用発電機やUPSの二重化など電力設備の完全冗長化により、高い信頼性と万全な運用体制を備える。安価な電力コストに加え、ユーザーの要望に応じて柔軟かつ効率的に設備の増設が可能なモジュラーコンセプトの採用や、建物の低層構造化などにより、投資効率を向上。東京で提供中の同クラスのデータセンターの半額以下という低価格を実現した。サービスとしては、コロケーションサービスのほか、同社の「Bizホスティング Enterprise Cloud」と接続したハイブリッドサービスも提供する。さらに、敷地内には将来の拡張にも柔軟に対応する広大なデータセンター建設用地を準備している。

 敷地内には、延床面積約7000㎡のユーザー向け大規模レンタルオフィスを併設。リモートオフィスやバックアップサイトとしての利用を可能にする非常用発電設備を完備する。また、複数言語に対応可能な保守サポート要員も同敷地内に常駐。ISO 20000やISO 27001などの国際認証に基づいた厳格な運用体制のもと、ネットワークからサーバーまで、ユーザーのICTインフラを24時間365日トータルにマネジメントするという。

 ネットワークに関しては、同データセンターと接続しているアジア地域を結ぶ海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express(ASE)」により、低遅延で信頼性の高い国際IPネットワークが実現。NTT Comの国際IPネットワークを利用した高速かつ大容量のインターネット接続や、グローバルVPNサービス「Arcstar Universal One」など、全世界をカバーする豊富なネットワークサービスの通信設備(POP)が同敷地内に設置されており、ユーザーの機器から国際IPネットワークへ直接接続することが可能となるという。

2015年第2四半期にはインド最大規模のデータセンターを構築

 また、NTTコミュニケーションズは、データセンター関連サービスを提供しているグループ会社のNetmagic Solutions Private Limited(以下、Netmagic)を通じて、インドにおいて9番目となる「インド ムンバイ 5 データセンター」の建設を開始する。

アジア圏におけるNTT Comの主要なデータセンター拠点

 インド国内経済の中心地であるムンバイにあるムンバイ国際空港から車で約15分の利便性の高いエリアに、Netmagicのデータセンター中では最大の規模を誇る地上8階/地下2階建ての専用ビルを建設。インド最大規模を誇るサーバールーム面積約7400㎡(2500ラック相当)を2015年度第2四半期より提供開始する予定となっている。

 NTT Comは、Nexcenterブランドの下、「高品質」、「低コスト」、「柔軟性」を統合した次世代データセンターサービスの需要に応えていく。2015年度のクラウド/データセンター事業の収益を、2012年度実績の2倍以上の2000億円以上にする計画のもと、アジアNo.1のデータセンター事業者として、先進のサービスをグローバルに拡充していく計画となっている。

アジア圏におけるNTT Comの主要なデータセンター拠点

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