このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

スマホと連携する未来型電動バイク「A4000i」に乗った!

2014年04月21日 17時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

結構速い!原付二種は伊達じゃない

 それではA4000iに乗ってみよう。

 操作方法はごく普通のスクーターなので、特別なことは何もない。発進は非常にスムーズで、アクセルの開度にあわせて速度が上昇する。バイクが大柄なこともあって、フレームやサスペンションもしっかりしており、一般道を制限速度内で走る分には非常に乗りやすい。

 電動スクーター特有のオモチャっぽい振動やネジレなどの動きは一切見せないし、目地段差の通過にも気を使うことは一切なかった。また、iPhoneによるメーターは、実のところかなり見やすい。50ccクラスの電動スクーターにありがちなアクセル開度の反応の遅れは皆無。ただし、速度の伸びは緩やかで少し物足りなさを覚えた。

 なお、最高速度は65km/hで、定置走行距離(航続距離)も65kmなので、遠出に使うというよりはシティーコミューター的な使い方になるだろう。バッテリーはリチウムで48V40Ahの容量だ。

筆者は一昨年の全日本EVレース電動バイク部門に出場した過去を持ち、シリーズポイントも獲得している。だから電動バイクにはちょっとうるさい

自分で乗っていては走行写真が撮影できないので、テラモーターズのスタッフの方に乗っていただいき撮影した

 この物足りなさの原因は、通常走行がエコモードであることに起因していた。一定の速度に達すれば、それ以上を加速しても電池を食ってしまうだけなのだが、追い越し加速などの場合はもっと強い加速が欲しくなる。そういった場合にはハンドルの右側、親指が届く位置にブーストボタンがあり、これを押すことでブーストモードで加速する。これはかなり痛快だ。

これがそのブーストボタン

 iPhoneのアプリをパワーメーターに設定して走ってみるが、ブーストモードでも平坦路ではパワーゲージが85%以上にならない。スタッフに聞いてみると「坂道や積載量の増加のために余力を残しているため」ということだ。つまり、ブーストモードでも電池消費を抑える方向でチューニングされており、マジメな作りがうかがえる。

ブレーキランプとウィンカーはLED

 省電力といえばブレーキランプやウィンカーはLEDが採用されている。ヘッドライトはハロゲンだが、その理由は「白色LEDでヘッドライトの明るさにするとなるど、コストの増加が大きい」つまり、車両価格に跳ね返ってしまうので今回は見送ったとのこと。

メットイン機能も備わる。開閉はメインキーで行なう

 50ccタイプの電動スクーターにはあまり付かないメットイン機能も備わり、利便性はかなり高い。奥に見えるバッテリーも取り外し可能で、自宅の100V電源でも充電できる。

 手が届きそうな範囲で未来を感じられる乗り物に乗りたいならば、このA4000iがオススメだ。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ