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マイクロソフト・トゥディ第90回

マイクロソフト「Windows無償提供」の理由とは?

2014年04月17日 11時00分更新

文● 大河原克行

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もうひとつのポイントは「Office 365」

 もうひとつのポイントが、Windowsの無償提供とともに展開する「Office 365」の提供だ。

 今回のWindowsの無償提供では、同時に、「ハードウェアパートナーに対して、Office 365の1年間無償サブスクリプションなどのサービスを含む」ことが発表されている。

 この提供手法に関して詳細は明らかになっていないものの、関係者に聞くと、ハードウェアパートナーは、Windowsの無償提供を受ける代わりに、これを有償で購入する必要することも考えられるという。その結果、エンドユーザーは無償で1年間Office 365のサブスクリプションサービスを利用できる形になるという仕組みだ。

 この仕組みは、マイクロソフトにとって、Windowsを無償で提供する代わりに、収益を確保する手段になる一方で、サービスカンパニーとして事業を展開するための地盤づくりにもなる。

米本社のサイトでは、すでに個人向け/法人向けを問わず「Office 365」が優先的に扱われており、アプリケーション版のOfficeに関する情報は見つけにくくなっている

 エンドユーザーは、最初の1年間はOffice 365のサービスを無償で利用したのちに、2年目以降に有償サービスへと移行することも見込まれ、Office 365のユーザー基盤の確立にも貢献すると見られる。

 また、ここでは「Office 365の1年間無償サブスクリプションなど」としており、Office 365以外のアプリケーションも対象になる可能性がある。ここも詳細は明らかにはされていないが、たとえば、SkypeやYammerといった同社サービスの基盤拡大に、この仕組みを利用する可能性もあるだろう。

 マイクロソフトが展開するWindowsの無償サービスは、デバイス&サービスカンパニーを目指す同社にとって、タブレットおよびスマートフォン市場における巻き返しの意味とともに、サービスカンパニーとしての地盤づくりを狙うという、ふたつの意味を持った施策になるというわけだ。


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