柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第161回

ビジネス版の「LINE」!?　「ChatWork」を活用するワザ

タスクをみんなで管理できる

　ChatWorkのもう一つの目玉機能が、タスク管理。メッセージを投稿するような感覚で、ToDoを作成できるのだ。期限や自分以外の担当者を設定することもでき、「タスク」タブでいつでも確認できる。処理したら「完了」をタップするだけでいい。スケジューラーのような使い方は苦手だが、ToDoリストとしてはシンプルで使いやすい。プロジェクトを進めるに当たっての業務を個別に潰していくのには向いていると言っていいだろう。

右下の書き込みアイコンをタップし、「タスク」をタップする

「期限」をタップして、締め切りを設定する

「担当」をタップして、担当者を選択する。複数ユーザーを指定することも可能だ

タスク内容を入力したら「送信」をタップする

タスクが作成できた。自分が担当者のタスクを処理したら「完了」をタップする

ビデオチャットや音声通話も可能だが……

　ChatWork Liveの機能で、ビデオチャットや音声通話も可能。フリープランではビデオチャットは1対1のみだが、パーソナルプランなら最大4人まで、ビジネスプランなら最大14人まで対応できる。ChatWorkでのみつながっている仲間と直接通話しながら会議したいなら、活用できるだろう。

　とはいえ、iPhoneアプリは対応しているのだが、Androidアプリでは通話できない。加えて、通話機能もシンプルなので、電話番号やSkypeアカウントを知っているなら、そちらを利用した方が便利かもしれない。

↑をタップし、「ChatWork Liveを開始」をタップする

ビデオ通話もしくは音声通話を選ぶ

音声通話の画面。ビデオ通話の場合は、相手の顔が表示される

有料プランなら超便利な全文検索機能が付いてくる！

　以上のように「ChatWork」は無料プランでも十分に活用できる。しかし、長期プロジェクトを動かす場合などは、ログが大きくなることがある。また、規模によってはグループチャットが14個では足りなくなるかもしれない。そんな時は、月額400円のパーソナルプランを検討してみよう。グループチャットは無制限に作成でき、添付ファイルを保存するストレージ容量も2GBにアップする。何より、メッセージの検索機能が付いてくるのがポイント。大量のチャットデータから目当ての情報を探すのは手間が省ける。「ChatWork」を活用するなら外せないところだ。

　なお、会社などで利用するならビジネスプランの方がお得。10人までのプランなら2000円/月、25人までのプランなら5000円/月と、一人当たり200円で済むのだ。

　一度使えば、電子メールがどれだけ使いにくい情報共有ツールか理解できるはず。スマートに情報を共有したいと考えている人は、まずは無料プランを試してみることをオススメする。

プランは3種類。ビジネスプランは人数によって価格が異なる

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」（翔泳社）「Twitter Perfect GuideBook」（ソーテック社）、「Dropbox WORKING」（翔泳社）、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。