コンパクトなPCではじめるPCハイレゾオーディオ 第3回

ソニー「SRS-X9」やコルグ「DS-DAC-100」でDSDを再生する方法

ワイヤレスでもハイレゾ再生できる！

ネットワーク再生を行なう場合は、Media Goの「ツール」メニューで「メディア共有」をオンにしておく

　SRS-X9とMAP-S1は無線LANを内蔵しており、ネットワーク経由でのハイレゾ音源の再生が可能だ。どちらも「WPS」に対応しており、無線LANへの接続も簡単。

　ただし、ネットワーク機能を使うにあたってはスマートフォンやタブレットが必要で、同社のオーディオ機器コントロールアプリの「SongPal」（Android版、iOS版）も導入しなければならない。ネットワーク機能の操作は基本的にSongPalで行なう必要があるからだ。

どちらもネットワーク接続などの設定を詳細に行なうにはスマートフォンとスマホアプリ「SongPal」が必要（画面はSRS-X9に接続）

SongPalのメイン画面は、接続している機器によって異なる。「MAP-S1」の場合、AM／FMチューナーも選択可能だ

機器とBluetooth接続した状態でSongPalを起動すると、無線LANの接続先を聞いてくる。設定して「OK」をタップすれば、機器が無線LANネットワークに接続される

　また、WPS非対応の環境の場合、SRS-X9とMAP-S1は本体にSSIDの検索機能やパスワードなどの入力機能がないため、その操作はSongPalで行なうことになる。

　その際、SRS-X9とMAP-S1とスマホなどは、いったんBuletooth接続を行なう必要がある。どちらもNFCに対応しているため、NFC対応スマホであれば接続は簡単。Bluetooth接続後にSongPalから無線LAN接続の設定を行なってしまえば、SRS-X9、MAP-S1ともに単体でネットワーク接続が可能になる。

同一ネットワーク内にサーバーとなるPCがあり、Media Goのメディア共有機能が有効であれば、SongPalから参照できる

アクセスしたPCに導入されているMedia Goのライブラリーを参照

音楽を再生。各種再生操作をスマホから行なえる。なお、再生中の楽曲の詳細情報（サンプリングレートなど）は、アプリからも本体からも確認できない

　ネットワーク設定を行なうことで、ホームネットワーク機能および「radiko.jp」や「Music Unlimited」「TuneIn」といったネットワークサービスを利用できる。SongPalから使いたい機能やサービスを選び、必要な操作を行なっていく。

　PCの音楽をネットワーク経由で再生させたい場合は、再生側のPCを指定すればいい。前提となるのは、同一ネットワーク内に再生機器とPCがあることと、PCにソニーの統合音楽管理ソフト「Media Go」がインストールされ、「メディア共有」機能が有効であること。それをクリアしていればSongPalから参照できるはずだ。

　ネットワーク経由でもSRS-X9、MAP-S1ともにDSDの再生が可能。ただし、無線LANは2.4GHz帯（IEEE 802.11b/g）対応であり、混雑の状況によっては音が途切れ途切れとなる。両機種とも有線LAN端子も搭載しているので、状況によっては無線ではなく有線接続で再生したほうがいいだろう。