変形するノートPCといえばタブレットになるもの、という考えを打ち破るスタイル
あえて300度しか液晶が回らない意味は? IdeaPad Flex 10
2014年04月10日 11時00分更新
2つのスタイルで使えるコンパクトノート
ディスプレーは10点マルチタッチ対応の10.1型を搭載している。コンパクトではあるが解像度は1366×768ドットで、特に使いづらくはない。
約300度まで開けるが、そこまでで止まる。キーボードを下にしてディスプレーを見せる形にすれば、スタンドスタイルになる。ノートPCスタイル時の底部とトップカバーがぴったりとくっつく形にならないあたり、最近のタブレットに変化するマシンと比較すると中途半端にも感じられるが、使い方を割り切るならばなかなかよい選択肢かもしれない。
ノートPCスタイルで普通に自分が使うパターンと、スタンドスタイルでプレゼンテーションなどで人に見せるための使い方の2種類で良いならば十分だ。本体サイズは幅273×奥行き188.5×高さ21mmで重さ約1.2kg。10.5型ディスプレー搭載のノートPCとしては十分に軽量だが、タブレットとして使うには重めだ。タブレットは別に軽量なものを持っていたり、スマートフォンと組合わせて利用するからタブレットは必要ないという人には特に問題のないつくりだろう。
汚れが目立たず持ち運びやすいデザイン
トップカバーやヒンジ周りはメッシュパターンが刻まれている。おかげで素手で持ってもべったりと手が触れることはなく、指紋などが目立たないのがうれしい。小型なマシンだけに気軽なモバイルマシンとして利用したい人が多いだろうが、バッグから出し入れするたびに拭かなくても見苦しくない。
筐体の角は丸い形状だが、全体的に少々ごつごつした印象のシルエットだ。小型だが女性向けの雰囲気やおもちゃっぽさはなく、ビジネスマンが持っていても違和感がないだろう。実際に持ってみると、しっかりした作りな分だけ見た目よりは少し重く感じられたが、十分に軽い。片手でさっと持って移動できるのはもちろん、女性のバッグに入れるのも無理のないボリューム感だ。
ヒンジ部は本体サイズと比較してかなり大きく、ゴツい感じに見えるのだが、スタンドスタイルにした時には少し持ち上がってキーボードが床にべったりと押しつけられないようにしてくれる。割と機能的なデザインだ。