映像がくっきり鮮やか! 

NTSC比95%の広色域ゲーミングノート「NEXTGEARNOTE i790PA1-SP」

文●山口優

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PCゲームの映像もくっきり鮮やか

 ディスプレーが本体に固定されている一体型PCやノートPCの場合、液晶パネルの表示品質はそのまま作業の快適さにつながってくる。動画やPCゲームを思う存分楽しみたいのであれば、できるだけ高品質な液晶パネルを搭載したマシンを選びたいところだ。

 一口に液晶の品質と言っても、解像度や視野角、応答速度、階調表現力などさまざまなチェックポイントがある。そのうち、色の表現力に関わってくるのが液晶の“色域”だ。色域にはさまざまな規格があるが、通常よく引き合いに出されるのがAdobe RGBやNTSCなどの規格。「Adobe RGB比○%」、「NTSC比○%」という具合に表され、○に入る数字が大きいほど優れた色表現力があるとされる。ちなみに、Adobe RGBとNTSCでカバーする色域はほぼ同じなので、たとえば「Adobe RGB比90%」ならNTSC比も90%に近い数値になることが多い。

従来製品の色域(左)と「NEXTGEARNOTE i790PA1-SP」の色域(右)。本機はNTSCの色域の大部分をカバーしている

 「NEXTGEARNOTE i790PA1-SP」の場合、NTSC比が95%という非常に高い数値になっている。一般的なノートPCの液晶パネルはこれが70%前後なので、この数値だけでもいかに本機の色域が広いかが分かる。

 実際に一般的な色域の液晶パネルを採用したマウスコンピューターの「NEXTGEARNOTE i520BA1」と比較してみたところ、ひと目見ただけでもはっきりと分かる差があった。i520BA1の方も十分高品質な液晶パネルを搭載しているのだが、i790PA1-SPに比べると高彩度な色の鮮やかさが物足りなく、くすんだように見えてしまう。とくに鮮やかな赤や緑などの色を比べるとその差は歴然としており、本機の方はベールをはいだようにくっきりと見える。またi520BA1だと単色のように見える色が、i790PA1-SPだと微妙なグラデーションになっているのが分かる場合もあった。

「NEXTGEARNOTE i790PA1-SP」(左)と「NEXTGEARNOTE i520BA1」(右)との画面比較(その1)

「NEXTGEARNOTE i790PA1-SP」(左)と「NEXTGEARNOTE i520BA1」(右)との画面比較(その2)

 本機の液晶ディスプレーで、もうひとつ注目したいのが、「ノングレア(非光沢)」パネルを採用しているということ。グレア(光沢)パネルに比べて光が反射しづらく、天井の照明などが画面に映り込みにくいというメリットがある。PCゲームや動画で暗いシーンが続くときなどは、とくにそのメリットを実感することが可能だ。



マウスコンピューター/G-Tune
 

(次ページ、「インターフェースが充実した剛健ボディ」に続く)