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写真満載!行かないと分からないので行ってきた

TECH大谷が行くKVHシンガポールデータセンター見学ツアー

2014年04月23日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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グローバル化を進める日本企業と歩調を合わせ、アジア・太平洋地域(APAC)に積極的に進出しているのが、金融業界で高い実績を誇るサービスプロバイダーのKVHだ。今回は、TECH.ASCII.jpの大谷イビサがシンガポールの観光ガイド、もといKVHのデータセンターレポートをお送りしよう。

プレミアムなシンガポールにKVHのデータセンター

 昨今は大手のみならず、中小においてもアジア圏へ進出する企業が増えている。巨大な市場規模を持つ中国やインドネシアのほか、製造拠点として実績を持つタイやマレーシア、近年成長の著しいベトナム、ラオスなど。そして、こうしたアジア圏の進出におけるIT拠点として、真っ先に選択肢に上がるのが、IT立国シンガポールだ。

巨大なビジネスビルと青い空。ミックスした民族とカルチャーが凝縮されたシンガポール

 シンガポールはマレー半島の突端にある島国ながら、「アジアのハブ」と呼ばれ、多くの海底ケーブルがシンガポールに陸揚げされ、そこから内陸につながっている。データセンターのロケーションとしても、強固なインフラ、優秀な人材、政府の手厚い優遇措置、高いセキュリティ保護、自然災害の少なさ、安定した政治基盤など、あらゆる条件を満たしており、他のアジア地域の都市を凌駕していると言えよう。アジアの拠点として本社をおく企業も増えており、特に外資の金融はファイナンシャルセンターができるくらい多い。

 こうしたプレミアムなロケーションでデータセンターサービスを本格化しているのが、金融業界に強い通信事業者として知られるKVHだ。KVHは2010年にシンガポールにオフィスを開設し、通信サービスを中心に展開してきたという。そして、海外では釜山に続いて、香港データセンター1(HKDC1)と同時にシンガポールデータセンター1(SGDC1)を開設した。

 今回は、TECH.ASCII.jpの大谷イビサがこのKVHのシンガポールデータセンター1を見学してきた。KVHのデータセンターの魅力はもちろん、街としてのシンガポールの雰囲気もお届けできれば幸いである。

これも仕事です?まずはシンガポールの街中レポート

 東京からシンガポールまでのフライトは、約7時間。最近は羽田空港から直行便が出ているので、都下からの出張であればわりと楽だ。オオタニも夜11時半のフライトで羽田を出発し、6時前にシンガポールのチャンギ国際空港に到着した。

 島の東端に位置するチャンギ空港からは、タクシーやバス、「MRT」と呼ばれる電車で、島の中央にある市街地に向かう。市街地に着いてしまえば、国内のほとんどはMRTで移動できる。なにしろシンガポールは、東京23区とほぼ同じ面積(715.8k㎡)しかなく、Google Mapで国全部がオフライン保存できるくらい小さい。本島の端から端までで30km程度なので、3時間あればどこでも行けるはずだ。

渋滞解消のため電車での移動が推奨されているシンガポールでは、MRTが市民の足。現在も新線を拡張中で、ますます便利に移動できる

 オオタニのシンガポール訪問も、今回で4回目となるが、この街は何度来ても飽きることがない。なにしろ食事が美味しい。チキンライス(海南鶏飯)やラクサなどのローカルフードはもちろん、中華系、マレー系、インド系などのバラエティ豊かな料理が町の至るところで楽しめる。オオタニも出張の短い空き時間を利用して最寄りのホーカーズ(屋台広場)に突撃するのだが、毎回さまざまな料理を堪能し、お腹のキャパシティのなさを恨みながら、日本に帰るのである。

インド人街「リトルインディア」で好物のビリヤニに興奮するオオタニ。これも仕事です(キリッ

やはり高温多湿なので、飲み物は欠かせません。マンゴーラッシーが美味い

「ホーカーズ」と呼ばれる屋台村が街のあちこちにある。こちらは昼飯時前のリトルインディアのホーカーズ

日本の外食産業の進出もすごい。高島屋のショッピングセンターでは大判焼きやたこ焼きも食べられる

 ユニバーサルスタジオやセントーサ島のエンタメ施設やショッピングセンターも充実しており、特に2012年にオープンしたばかりの「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は必見。シンガポールの新名所として名高いマリーナ・ベイ・サンズの海側にある巨大な植物園施設で、18本の巨大ツリーは特に入場料なしで間近で眺められる。交通網が充実しており、治安もよいため、気兼ねなく夜に出歩けるのがうれしい。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの巨大ツリーを見に、お散歩。いや、現地の雰囲気を伝える仕事ですから

 ……と、これより先の観光ガイドは、やはり専門誌に任せ、肝心のデータセンター見学に移ろう。なお、KVHに関しては、国内データセンターの見学レポートも掲出しているので、こちらもあわせて一読してもらいたい。

(次ページ、スタイリッシュな見た目に質実剛健なスペック)


 

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