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50%の確率で間違えるアレとはもうおさらば(近い将来)

裏表の区別なく挿せるUSB3.1新コネクタついに発表

2014年04月04日 18時53分更新

文● 行正和義

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新コネクタ形状「USB3.1 Type-C(上)」

 USBの規格策定・標準化を行うUSB-IFは、中国深センで開催されたIntel Developer Forumにおいて、かねてより策定を進めていたUSB3.1の仕様と新コネクタType-Cの画像を公開した。

公開された仕様

 Type-Cはスマホなどではすっかり標準となったUSB Micro-Bなみのサイズのコネクタ。スマホなどのモバイルデバイスだけでなく、これまでデスクトップやノートパソコンなどのホストデバイスで標準的だったType-Aに代わることが期待されている。

とはいえパソコン側としてはしばらくは従来のUSB Standard-AとType-Cが混在しそうだ

 小さくて薄くて裏表関係なく挿せる(これが一番重要視されてる)ほか、いくつか注目すべき仕様がある。たとえばスマホの充電プラグとなっているUSB Micro-Bはその寿命(最低抜き差し回数)は約5000回で、自宅で充電/出先でモバイルバッテリといった具合に毎日数回充電すると数年で超えてしまいかねない。Type-Cでは2倍の1万回となっており、よほどのヘビーユーザーでもなければスマホの買い替えタイミング程度ならば保ちそうだ。

USB PD(Power Delivery)ではプロファイルごとに充電容量が分けられる

 充電機能という点では、Type-Cコネクタは5Aの電流に耐えられる仕様となるようだ。Type-Cケーブルは3Aなのだが、現状では多くても2Aが一般的なUSB給電としては余裕ある設計。将来的に策定が予定しているUSBで100W(20V5A)まで供給するUSB Power Deliveryへの布石のひとつと言える。

10GbpsのUSB SS(SuperSpeed)は給電と合わせて、パソコンの周辺機器というものの存在感が変わりそうだ

 第一世代は5Gbps、第二世代は10Gbpsの転送速度となるUSB3.1 SuperSpeedへの対応も当然ながらType-Cの仕様として入っており、Power Delivalyと合わせて将来的にはHDモニタをUSB接続1本で済ませるなど可能性はかなり広がりそうだ。Type-Cコネクタは2014年のうちに製品化が始まる予定。

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