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SCCMを活用して一気に移行、国内最大規模のWindows 8/Office 2013導入事例

りそなHD、3万台のXP端末を“実質3カ月”でWindows 8に移行

2014年04月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日本マイクロソフトは4月2日、りそな銀行などを展開するりそなホールディングス(りそなHD)が、グループ内のOA端末3万台をWindows 8と「Microsoft Office 2013」に移行したことを発表した。マイクロソフトによると、3万台へのWindows 8/Office 2013導入は国内最大規模となる。

 りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行などを展開するりそなHDでは、今年4月9日のWindows XPサポート終了に向けて、グループ内の本社/営業店で利用されているWindows XP端末およそ3万台の移行を計画、実施した。導入したのはWindows 8 EnterpriseとOffice Professional Plus 2013。

 りそなHDでは2013年4月から8月にかけて、仮想化による業務アプリケーションの移行作業と並行して、Windows 8のポリシー設計や、システム管理製品「Microsoft System Center 2012 Configuration Manager(SCCM)」の環境構築などを実施。2つの営業店でテスト導入を行ったあと、8月から全営業店および本社端末を順次、Windows 8環境へと移行していった。

 りそなHD IT企画部 グループリーダーの井上俊一氏は、SCCMによるリモートからの無人インストールを活用することで、「最初のテスト期間などを除けば、実質10月~12月の3カ月間でほとんどのPCを移行できた」と述べている。

りそなHDグループにおける、SCCMによるWindows 8クライアントの展開と管理

 移行に際しては、約半数のPCを新規購入する一方で、かかるコストを抑制するために利用開始から2年程度のPCはそのまま活用した。また、これまでサードパーティ製品を採用していたPCのマルウェア対策とHDD暗号化を、それぞれマイクロソフトの「System Center 2012 Endpoint Protection(SCEP)」、Windows 8の標準機能である「BitLocker」に変更。同様に、インベントリ管理もサードパーティ製品からSCCMに移行し、多くの面でソフトウェアのライセンスコストを削減できたとしている。

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