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Xeon/IAへのHadoop最適化を促進、ビッグデータへの取り組み強化

インテルがクラウデラへ過去最大規模の投資、筆頭株主に

2014年04月02日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 米インテルとクラウデラは3月27日、テクノロジー、事業に関する広範かつ戦略的な協業と、インテルからクラウデラに対する大規模な株式投資を発表した。インテルはクラウデラの筆頭株主となり、クラウデラのHadoopディストリビューションをインテルアーキテクチャ(IA)向けに開発、最適化していくとしている。

 クラウデラは、「Apache Hadoop」をベースとしたオープンソースのHadoopディストリビューション「Cloudera’s Distribution Including Apache Hadoop(CDH)」や、CDHをミッションクリティカル領域向けに強化した「Cloudera Enterprise」といったビッグデータ分析ソリューションを開発、提供している。一方、インテルも2013年2月にHadoopディストリビューション「インテル ディストリビューション」を発表していた。

クラウデラのCDHアーキテクチャ図

 今回の投資により、インテルはクラウデラの筆頭株主となり、同社取締役会に参画する。インテルによれば、この投資は同社のデータセンター関連テクノロジーへの単一の投資案件として、過去最大のものだという。

 協業に基づき、クラウデラはCDHの推奨プラットフォームとしてIAを採用し、CDHをIA向けに開発、最適化するほか、インテルのファブリックやフラッシュメモリ、セキュリティなどさまざまな次世代テクノロジーに対応する。一方、インテルでは、CDHやCloudera Enterpriseをインテルの推奨Hadoopプラットフォームとして採用し、自社顧客へのマーケティングや販促活動を実施していく予定。インテルからエンジニアリング、マーケティングのリソースも投入する。

 インテルでは、インテル ディストリビューションのバージョン3.1を3月末にリリース予定だが、同ディストリビューションはそれ以降にCDHと統合される。両社とも、Hadoopを推進するオープンソースコミュニティへの参画を継続し、統合後の機能強化はすべてオープンソースプロジェクトやCDHに寄贈されるとしている。

 インテルでは、クラウデラとの協業によって、コンピューティングやネットワーク、セキュリティー、ストレージなどのデータセンター技術の領域や、Internet of Things(IoT)領域での取り組みが強化される見込みだと述べている。

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