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完成度の高さを誇るWin 8.1タブレット、ソニー「VAIO Tap 11」

2014年04月01日 10時30分更新

文● 高橋量

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Windows 8.1搭載&「11ac」と「LTE」に対応!

 VAIO Tap 11春モデルでもっとも大きな変更点は、OSにWindows 8.1が採用された点だ。Windows 8.1ではデスクトップ画面にスタートボタンが追加されたりスタート画面を自由にカスタマイズできるなど、2013年秋冬モデルに搭載されていたWindows 8に比べてOSの操作性が向上している。

 個人的に便利だと感じるのは、スタートボタンからWindows 8.1をシャットダウンできる点。タッチ操作やデジタイザースタイラスでボタンを長押してメニューを開き、シャットダウンを選択するだけ。チャームバーを操作するよりもお手軽だ。

使いやすさが向上したWindows 8.1を採用。デスクトップ画面にスタートボタンが復活し、スタート画面のカスタマイズも可能になった

 また次世代無線LAN規格「IEEE802.11ac」に対応している点も重要なポイント。最高通信速度は2×2 MIMOの867Mbpsで、対応無線LANルーターがあれば超高速な通信を利用することができる。

デバイスマネージャから「ネットワークアダプター」を確認したところ、11ac対応の「Intel Dual Band Wireless-AC 7260」が搭載されていた;VAIO Tap 11から11ac対応無線LANに接続した状態。通信環境の理由によりテストでは780Mbpsしかでていないが、従来の300Mbpsと比べてもはるかに高速だ

 新モデルではオプションにLTE通信機能が追加され、外出先からでもVAIO Tap 11単体でネットにアクセスできるようになった。通信サービスはauの「4G LTE」で、下り最大75Mbpsの高速な回線を利用可能。店頭販売向けの標準仕様モデルではLTE搭載の「SVT11229EJ」と非搭載の「SVT11228EJ」が用意されている。

本体上部右側にマイクロSIMカードスロットを用意。対応するサービスはauの「au 4G LTE」のみ

 注文時のオプションとして、8GBのメモリー容量を選択できるようになったのもうれしい。旧モデルでは4GBまでしか選択できなかったため性能面で不安があったが、8GBあれば画像管理や動画編集など高い負荷のかかる処理でもストレスなく作業をこなすことができる。なお標準仕様モデルのメモリー容量は従来どおり4GBとなっている。

 今回はCPUにi7-4610Y(1.7GHz)を搭載し、8GBのメモリーと512GBのストレージを積んだ最強構成モデルを試用したが、動画の再生や写真編集などを試したところ、どんな作業でもサクサクと快適に作業できた。CPUの性能やメモリー容量を低くして購入価格を抑える手もあるが、高い負荷のかかる処理をストレスなく行なうなら、やはり高性能なPCUと大容量メモリーを選びたい。

 ソフトウェア面では、「Adobe Photoshop Elements 12」が全モデルに標準でプリインストールされるようになった。Photoshop Elements 12はデジタイザースタイラスの筆圧検知に対応していないが、今春のアップデートで対応する予定。より活用の幅が広がることは間違いない。

 またVAIO Tap 11のカメラ機能を使ったスキャナーアプリ「VAIO Scan」を標準収録。従来の「CamScanner」に比べてOCR機能や画質補正機能がパワーアップしている。取り込んだ結果をノートアプリ「VAIO Paper」に貼り付けられる点も便利だ。

VAIO Tap 11のカメラ機能から文書を取り込めるスキャンアプリ「VAIO Scan」。歪みのや色調の補正が行なえる

OCR機能対応で、取り込んだ文書から文字の部分をテキストデータ化できる

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