レノボ独自のユーティリティが便利
Lenovo B590は、レノボ独自のユーティリティが充実していることも大きな魅力だ。電源ボタンの右側にある小さなボタンは、OneKey Rescue Systemボタンと呼ばれるボタンで、押すことで、「Lenovo Solution Center」が起動する。
Lenovo Solution Centerは、PC本体が最高のパフォーマンスで稼働し続けることができるように、自動スキャンを実施し、問題点があれば知らせてくれるツールだ。
また、「Lenovo ThinkVantage Tools」と呼ばれるレノボ独自の各種ユーティリティも実用的で、かゆいところに手が届くような便利なものが多い。Lenovo ThinkVantage Toolsは、独自ユーティリティの総称であり、バックアップ/リカバリツールの「OneKey Recovery Pro」、インターネット接続設定管理ツールの「Access Connections」、電源管理ツールの「Power Manager」、Web会議やVoIP支援ツールの「Commnicatons Utility」などから構成される。
これらは、すべてレノボが独自に開発したThinkPad専用ユーティリティであり、ThinkPadユーザーからの評価も高い。ただし、Lenovo ThinkVantage Toolsは、Windows 7までの対応であり、Windows 8/8.1では利用できない。
Windows 8/8.1用として後継ユーティリティーが用意されているが、デザインや機能がよりシンプルに変更されており、中上級者には物足りないこともある。Windows 7を搭載したLenovo B590は、従来から定評のあるThinkVantage Toolsを利用できることも大きな魅力といえるだろう。
さらに、Windows 7 Professionalを搭載したCore i5モデルには、上記のユーティリティに加えて、「Lenovo Solutions for Small Business」と呼ばれるエンタープライズ向けのユーティリティもプリインストールされている。Lenovo Solutions for Small Businessには、USBポートの機能を制限する「USBブロッカー」やバックアップ/リカバリツールの高機能版「Enhanced Backup and Restore」などがあり、セキュリティ向上やTCO削減に役立つ。