荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第348回

DP2sやStylus 1で撮る、目を細めて気持ちよさそうな猫

完璧な細目猫写真には笑顔感が欲しい！

　もういっちょ、暖かそうな姿の猫を。長毛でふさふさしてるのみならず、日差しが気持ちいい、って顔をしてる。

日差しがぽかぽかと暖かくて気持ちいいのだけど、まぶしいから目は閉じてるという図。寝てるわけではありません。たぶん（2013年11月 オリンパス OM-D E-M1）

　気持ちよく撫でられてるときも、目を閉じて、ふま～って感じになる。上手な人にマッサージされると思わず目を閉じて身をゆだねちゃうじゃないですか、たぶんあれと一緒だ。

頭を撫でられて気持ちよさそうな猫。上手に頭を撫でてやると、猫はふにゃあって顔をしてくれます。飼い猫なので人に馴れてて撫でられても意に介さない感じがいい（2013年12月 オリンパス Stylus 1）

　と、ここまで目を閉じて幸せそうな猫の写真を出してみたけど、今ひとつ笑顔っぽさが足りないというか、気持ちよさそうだけどちょっとくつろぎきってないというか、まだ伊勢神宮前のおかげ横丁で見たあの猫（ホンモノの猫じゃないんだけど）の笑顔には及ばない。

　もっといい写真はないか、と探したら、ありました。

気持ちよさそうに目をとじてまどろんでるキジトラ。これはちょっとくつろぎすぎではありますまいかという感じ（2013年4月 オリンパス OM-D E-M5）

　ぺたんと転がって気持ちよさそうにしてる猫。うとうとしながらおいしいものを食べてる夢を見てるにちがいないのである。腕がだらんと伸びて、まるで無警戒なんだもの。

　奇しくも4月に撮った写真。

　暖かくなった日差しの下、しばしまどろむ的な猫が似合う季節です。こういう猫を見ると、添い寝したくなります。いやむしろ、日差しの下で猫に添い昼寝して欲しい、そんな季節といって過言ではありますまい。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/