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どこでも使えるエプソンダイレクトのオールインワンPC「Endeavor PT110E」を検証! 第3回

追加ハードウェア不要で気軽にマルチディスプレーを利用できる

解像度5760×1080ドット! 「Endeavor PT110E」でトリプルディスプレー環境を実現する

2014年04月10日 11時00分更新

文● 高橋量

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トリプルディスプレーの活用法を考える

 実際にEndeavor PT110Eのトリプルディスプレー環境を使ってみた感想について紹介しよう。正直なところ、はじめのうちはデスクトップが広すぎてどう使えば効果的かわからない場面もあった。おそらくシングル~デュアルディスプレー環境に慣れている人なら、最初は戸惑うことになるかもしれない。

 まずはスタンダードなところからエクセルとワードとパワーポイントの画面を3つ同時に表示してみたが、よく考えるとこの3本を同時に使うことはあまりない。最近は各ソフトからOLEドラッグ&ドロップすることもほとんどなく、個人的にはOfficeソフト(あるいはテキストエディター)をどれか1本を使いながらPDFやネットの情報を確認するといった使い方が主流だ。そこで中央の画面をメインの作業ディスプレーとして、右側を情報確認用のサブ画面、左側をたまに確認する画面として使ってみることにした。

3つの画面それぞれを「艦これ」とエクセル、ブラウザー用に使ってみた。艦これはブラウザーの表示倍率を変更してフルスクリーンに近い状態で表示しているが、ここまで拡大する必要はないだろう

 仕事をしながらゲームのプレー状況を確認できるという点では、トリプルディスプレーは理想的な環境だ。ゲーム以外にもツイッターやフェイスブック、RSSリーダーなどもアリかもしれない。常に画面に表示されているので通知があってもスグに気がつく上に、ウィンドウやタブを操作する必要もないので便利だ。

 ディスプレーのひとつを、Windowsストアアプリ専用にするという手もある。スケジュールやニュースアプリ、株価情報などを常時表示させておけば、情報の入手がはかどるだろう。スナップ機能を使えば複数のアプリを同時に表示することも可能だ。

左側のディスプレーにWindowsストアアプリの地図と株価情報を表示させてみた。Webページやデスクトップアプリに比べてインターフェースがシンプルなので、常時表示させておくにはちょうどいい

 モニターアームを使っていたりディスプレーがピボット機能に対応しているなら、情報表示用ディスプレーを縦置きにするのもオススメだ。PDFの資料やウェブページは縦長で作られていることが多いため、ディスプレーも縦向きのほうが多くの情報を表示できるのだ。コントロールパネルから簡単に設定できるので、ぜひ一度試していただきたい。

コントロールパネルの「画面の解像度」からディスプレーをクリックして選び、「向き」を「縦」に変更する

左右のディスプレーを縦向きにした場合のデスクトップ。横向きのときよりも多くの情報が表示されていることがわかる

 写真加工や画像編集においても、一覧を表示しながら加工前と編集中の状態を比べたり複数のツールを同時に表示するなど、トリプルディスプレー環境はなにかと便利に使える。活用法は人それぞれだが、実際に使ってみれば便利だと感じるはずだ。

「インテル HD グラフィックス・コントロールパネル」からでもディスプレーの並び順を変更できる。コラージュモードを使えば、ベゼルのサイズから生じる映像の微妙なズレも調整可能だ

 そこまで広大なデスクトップは必要ないという場合は、ディスプレーを1台だけ追加したデュアルディスプレー環境にするといい。トリプルディスプレーは活用しきれない場合もあるかもしれないが、デュアルディスプレーはどんな人にとっても確実に便利なはずだ。

デュアルディスプレー時の3840×1080ドットのデスクトップ

トリプルディスプレー時と同様、「画面の解像度」で並び順や向きを変更できる

トリプルディスプレーに比べると画面はやや窮屈になるが、それでも情報量の多さは格別だ

 追加のハードウェアなしでトリプルディスプレーを実現できるのはかなり魅力的だ。マルチディスプレー環境の構築を含めてマシンを検討しているなら、「Endeavor PT110E」は有力な候補のひとつとなるだろう。



©2013 DMM.com/KADOKAWA GAMES

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