ヒートパイプの存在感が大きい
電気やかんの内部構造
お湯を沸かすケトルとやかんの構造は、いずれも給電スタンドに載せるところは同じだが、ケトルとやかんの内部構造は大きく異る。ケトル内部には特に出っ張りはなく洗浄は容易だが、やかんの方は、電気コイル方式のヒートパイプが存在感を示すように底面から突き出している。
電気ポットの設備すらない発展途上国のホテルの客室でお湯を沸かすために持って行く“電熱コイル”や“コンパクトヒーター”が コンセプト的には近いのかもしれない。
コンシューマデザイン的には疑問だが、仕組み大好き人間には好まれるかもしれない。ただし、内部を洗浄するときにはちょっと面倒だ。
電気ケトルと電気やかん
どっちが早くお湯が沸く!?
いずれも内部に任意の量の水を入れて、電源スイッチさえオンすればあとは勝手にお湯を沸かしてくれる。電気ケトルの方は容量0.8リットルと少ないが、定格消費電力は1250Wとけっこう高く、とにかく短時間にお湯を沸かすことを第一目標にしていることが推測される。
一方の電気やかんは、容量こそ1.0リットルと大きいが、電気コイル方式で定格消費電力は900Wだ。実際に、どの程度の時間でお湯が沸くのか両者で実験をしてみた。
電気ケトル、電気やかんのそれぞれにペットボトル1本(500cc)の水を入れて電源オンしてみた。意味のないほど正確なストップウォッチで各3回計測したところ、その平均値は定格消費電力からも予想されるとおり、電気ケトルが2分35秒、電気やかんは3分55秒だった。ほんのわずかだが効率はティファールの電気ケトルに軍配は上がる。
場違い(!?)な場所でのインパクトが光る!
1人でインスタントラーメンをすするには電気ケトルでも容量は十分だが、2人で食後のインスタントコーヒーまでをターゲットに含めるなら、200ccの余裕は電気やかんの大きなプロダクトアドバンテージになるだろう。
そしてストリートプライスは電気ケトルの半額以下だ。なにより、隙のない整然としたキッチンのどこかから登場してくる、電気やかんの予想を覆すインパクトは極めて楽しいアイテムに違いない。
今回の衝動買い
アイテム:電気やかん 1.0リットル
価格:
Amazonにて1990円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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