確かにナポリタンの味、甘みもついている
ただ、それがおいしいかどうかは別のお話
まず、ガリガリ君リッチの味だが、これは正直に言ってしまおう。一口目で「ヤバい」と思った。確かに、ナポリタンの風味ではある。ただ、そこに甘みが加わっていること、さらには冷たいことで、ちょっと経験したことがないほど恐ろしい味になっている。
もし目上の人の自宅に招かれてこれが出てきたら、(ヨネスケばりに)「独特なお味ですね〜」「初めていただくお味ですね〜」と言って、評価せずにごまかしたくなる感じだ。それほど、他のアイスとは隔絶した仕上がりになっている。
とはいえ食べ進めていくと、かき氷部分とトマトゼリーに関して言えば、「まだアリかもしれれない……」と思えなくはない。かき氷は甘みが強く、トマトゼリーは味が付いていないので、ナポリタンというよりはトマト味のアイスだと考えると、かろうじて許容できる範囲にはなっている。
それゆえに鬼門なのは、ほのかな甘さとナポリタンの風味が極悪タッグを組んで一気に襲いかかってくる外側のキャンディー部分、つまり一口目なのだ。初めて食べるときは、少しずつかじるのではなく、一気にかき氷部分まで大きくかじりついた方がいいかもしれない。
さて、比較対象である、凍らせたナポリタンの味はどうだろう。これはぶっちゃけ「冷たいナポリタンソース」なので、まことに申し訳ないが、特にコメントすることがなかった。先にガリガリ君を食べていたので、ちょっと感覚が麻痺している可能性も否めないが。
さすがにバリバリ食べろと言われるときついものの、口に含んでしまえば、解けて普通のナポリタンソースになる。正直、「パスタが欲しい……」と思うぐらいで、ただの凍ったナポリタンだった。当然といえば当然である。
そんなわけで、食べ比べてみればわかるが……というか、そんなことをしなくてもわかるが、ガリガリ君リッチは甘みが付加されているということが最大のポイントだろう。つまり、ナポリタン風味であることは間違いないが、「しょっぱい」というよりは「甘い」という印象が強い。そこが凍ったナポリタンとの大きな違いである。
ただこのナポリタン味は、コーンポタージュ味、そしてクレアおばさんのシチュー味以上に、好き嫌いがはっきり分かれる一品であると感じた。変わったものが好きなら食べてもよいと思うが、不安であるなら避けたほうが無難である。とにかく、万人にオススメできるものではないことは確かだ。しかし、それほどのインパクトを持った商品を送り出してきた赤城乳業の姿勢は、ジャンク部的にはやはりリスペクトに値するだろう。
というわけで、今日のジャンク部は赤城乳業のガリガリ君リッチ ナポリタン味でした。ごちそうさまでした。
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