違いはマイクとネットワーク・オーディオ対応
次にSRS-Xシリーズ内での位置を確認するために、3機種の機能をざっと比較してみましょう。
SRS-Xシリーズの仕様 | |||
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製品名 | SRS-X5 | SRS-X7 | SRS-X9 |
サイズ | 約幅221×奥行き51× 高さ118mm |
約幅300×奥行き60× 高さ132mm |
約幅430×奥行き133× 高さ125mm |
重量 | 約1200g | 約1900g | 約4600g |
通話用マイク | ○ | × | × |
バッテリー内蔵 | ○ | ○ | × |
Bluetooth対応 | ○ | ○ | ○ |
Wi-Fi対応 | × | ○ | ○ |
ハイレゾ対応 | × | × | ○ |
USB再生対応 | × | × | ○ |
実売価格(Amazon) | 1万9800円 | 3万円 | 5万5965円 |
SRS-X5だけ通話用マイクを内蔵しているので、ハンズフリー通話が可能。SkypeやLineは寝転がって話ができます。スマホユーザーには便利なはずです。ただ、SRS-X5だけにないのが「Wi-Fi」対応。ここで言うWi-Fiとはネットワーク・オーディオのことです。
「えっ、Bluetoothだってワイヤレスで接続するんだし、ネットワーク・オーディオじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ネットワークオーディオとはLANに接続するオーディオ・システムのことです。具体的に言えば、無線/有線のルーターを介して接続します。
インターネット接続のためにプロバイダーと契約をしているお宅には、光ファイバーやADSL用のモデムと、それにつながるルーターが設置されていることと思います。そのルーターに接続することで、同じルーターにつながっているパソコンやストレージデバイスに保存されているオーディオファイルを再生するのが、ネットワーク・オーディオ。
このように説明が長く、そして面倒くさくなっていくネットワーク・オーディオですが、最近にわかに(主にメーカー側で)ブームとなっており、SRS-X7、SRS-X9はそれに対応する戦略的製品と言えます。
それはそれとして非常に興味深いのですが、これらの機能はルーターがないと使えません。
若い方の中には、パソコンを持たないし、プロバイダーと契約をしないという方もいらっしゃいます。だってスマホがあればパソコンはいらないし、LTEで十分速いし。となるとWi-Fi対応のSRS-Xシリーズを買っても宝の持ち腐れになる可能性が高いのではないかと思われます。