3チューナーで見たい番組をどんどん録画!
BD再生も快適なパナソニック「DMR-BZT860」
現在おすすめのBDレコは、3つのチューナーを内蔵するパナソニック「DIGA DMR-BZT860」。HDD容量は3TBという上級モデルだ。一般的な使い方なら、3番組同時録画ができれば実用上はほぼ十分で、家族みんなで使うような場合でも、録画したい番組が3つ以上重なってしまうことはほとんどないだろう。
発売時は15万円前後だった実売価格は13万5000円前後まで下がっており、高級機としてはお買い得感が高いと思う。
同社は新機種をまだ発表していないので、本機は店頭在庫のみという機種ではない。ただし、この1ヵ月は値上がり傾向にあり、4月もその傾向が続く可能性もある。以下の記事を読んで、欲しいと思ったら今のうちに購入しておいたほうがいいだろう。
パナソニックの3チューナー機は、同社の上級モデルということもあり、機能的にもかなり充実している。無線LAN内蔵で、DLNAはクライアント/サーバーの両方に対応。リモコンも向きを気にせず使える無線リモコンで、十字キー操作に加えてタッチパッドによるフリック操作ができるなど、操作性も向上している。
そして、システムLSI「ユニフィエ」は最新鋭のものが使われており、操作に対するレスポンスが極めて速い。番組表のスクロールも高速で、番組探しがとても軽快だ。
番組探しという点では、自動録画機能が「新おまかせ録画」となり、より使いやすくなった。これまでの人名やフリーワード、カテゴリーなどの条件設定に加え、複数のフリーワード登録や除外ワードの登録ができるようになるなど、より絞り込んだ録画設定が可能。
不要な番組を録り貯めてしまうこともなく、確実な自動録画が行なえる。また、この検索機能は、録画済みの番組も対象にできるので、たっぷりと録り貯めた番組から見たい番組を探すこともできる。
検索対象は外付けUSB HDDやネットワークでつながったほかのDIGAも対象とできるので、個室に専用のBDレコを置いているような場合でも、番組探しが快適だ。
4K出力に対応! BDタイトルも高精細な映像で楽しめる
画質における注目のポイントは「MGVC」と呼ばれるBDソフトの再生に対応していること。MGVC(MASTER GRADE VIDEO CODING)は、一般的なBDソフトが8bit×3の24bit記録であるのに対し、スタジオ制作時と同等の12bit×3の36bitで記録されている。階調の幅が256から4096へと増えるため、微妙なグラデーションで発生しやすいカラーバンディングや、細かな色の再生などが優位になる。
MGVCソフトは、3DソフトとおなじMPEG-4 MVCを使用している。3Dでは右目用と左目用の2つの映像記録をするのに対し、通常のBDプレーヤーなどでも再生できる24bit記録のデータと、36bitに拡張するための独自データの2つを収録している。
MGVC対応機器では、互換データと独自データの両方を読み込み、36bit階調の映像として再生する仕組みだ。
MGVCソフトは、スタジオジブリの人気作品をはじめ、アニメーション作品が豊富で現在のところ総数14タイトル、実写タイトルが邦画の2タイトルが発売中。ジブリアニメをより高画質で楽しみたいという人には注目だ。
そして、4Kテレビユーザーにとっては、BDソフトなどの4K/24pへアップコンバートする機能も備えているのが見逃せない。パナソニック独自の「ダイレクトクロマアップコンバート」技術を採用しており、精度の高い4K信号出力を可能にしている。
4K/24p出力ということで、BDソフトの4K出力がメインとなるが、テレビ放送を録画した番組も4K/24p変換して出力できる。テレビドラマなどは60pから24pへとコマ数が減るので違和感が生じるが、もともと24コマ制作である映画などはオリジナルのコマ数で楽しめることになる。
筆者も4Kプロジェクター導入に合わせて、同社のBDレコを手に入れたが、BDソフト再生に関してはプレーヤー側で4K変換した方が情報量の多いと感じることが多く、有効活用している。4Kテレビの画質的な魅力をさらに引き出すという点で、こうした機能は大きな魅力と言えるだろう。
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