漫画、OVA、TVアニメ、劇場アニメ、小説、CDドラマなど、メディアミックス作品の先駆けとして、今なお多くのファンを魅了し続ける「機動警察パトレイバー」。その実写版「THE NEXT GENERATION PATLABOR」が4月5日より劇場公開を迎える。映画公開を記念したイベントが、アーバンドックららぽーと豊洲で行われ、撮影で使用された全長8mの「イングラム」が披露された。
この日のイベントには、主人公の泉野明役の真野恵里菜さん、泉野明が所属する特車ニ課第二小隊隊長の後藤田継次役の筧利夫氏、総監督の押井守氏も登壇。デッキアップされたイングラムを前に撮影時の思い出話に花を咲かせた。
すでに次の作品の撮影でカナダ入りをしている押井総監督は「もう、忘れちゃいました」と話したものの、デッキアップされた“イングラム”を見上げて「レイバーが初めてデッキアップするときは不安で、本当に立つのか、いつまで立っていられるのか不安でしょうがなかった。初めて立った時は感動したけど、3日くらいすると見飽きてしまいました。けど、飽きるくらいじゃないとダメなんです。そこにあるのが当たり前にならないと」と自身の撮影論を展開した。
配役について話が及ぶと、筧氏は「後藤田役が僕と発表された時には賛否両論ありましたが、僕の演技に慣れてもらうしかありません」と答え、真野さんは「こんなに長く1つの作品に関わるのは初めてでした。アクションの練習期間も含めると去年の3月から年末まで泉野明を演じさせていただきました。制作発表では、私にしかできない泉野明を演じたいといいましたが、最初は葛藤とかがありましたが、いまは達成感でいっぱいです。この後、公開されて皆さんの目に泉野明がどう映るのかが楽しみです」とコメントした。
押井総監督は「監督である僕も含めてだけど、これだけ長くやってきたアニメーションシリーズを実写でやるとなると、筧さんにも真野ちゃんも相当叩かれるよという話をしました。ただ、公開が終わる頃にはやっぱりこの2人じゃないと後藤田という隊長と、野明という女の子は演じられないんだって思ってもらえるようになるから大丈夫だって話もしました。もし、そうならなかったら、それは僕の責任です」と配役への自信を持っていることを感じさせた。
また、作品について押井総監督は以下のように語った。「ちゃんと仕事をしました。自分で言うのもなんですが、かなりおもしろいと思います。僕が想像していたよりも面白い作品に仕上がったと思います。僕の妄想だけではなく、スタッフが寄ってたかって作ったら面白くなった典型だったと思います」
「現場で関わったスタッフが全員おもしろがって仕事をしたので、いい作品になるだろうと確信しています。悪口いうためでもなんでもいいので、まずは見てください。そして見終わった後になかなかいいじゃんとなったら、それでいいのかなと」
「全員でハッピーになるというのが、特車二課のテーマなので、そうなれればいいなと。ぜひ、劇場で見て、帰りにBlu-rayも購入していただくと。見ておもしろかっただけでは、なにも始まりません」
作品情報
「THE NEXT GENERATION PATLABOR」
スタッフ
総監督:押井守
各話監督:押井守/辻本貴則/湯浅弘章/田口清隆
脚本:押井守/山邑圭
原案:ヘッドギア
音楽:川井憲次
制作:東北新社/オムニバス・ジャパン
配給:松竹
キャスト
泉野明:真野恵里菜
後藤田継次:筧利夫
塩原佑馬:福士誠治
カーシャ:太田莉菜
太田原勇:堀本能礼
山崎弘道:田尻茂一
シバシゲオ:千葉繁
淵山義勝:藤木義勝
ほか
シリーズ全7章公開スケジュール
4月5日 第1章
5月31日 第2章
7月12日 第3章
8月30日 第4章
10月18日 第5章
11月29日 第6章
2015年1月10日 第7章
2015年GW 長編版全国ロードショー
(C)2014「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会