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あと半月……いろんな理由で4月までに買っておきたいデジタル製品 第2回

増税直前! テレビは最新の4K、最後のプラズマどちらを買うべき!?

2014年03月19日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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プラズマテレビってどこが凄い?
おそらく最後の仕組み解説

プラズマ1画素の発光イメージ

プラズマ1画素(RGB)の発光イメージ

 プラズマが液晶と異なる最大の部分は「自発光デバイス」であることだ。液晶テレビに使われる液晶パネルは、液晶層を駆動して光源となる光の量を調節することで映像を再現する仕組みで、パネル自体は発光せず、LEDなどのバックライトが必要になる。

 それに対してプラズマは、ひとつの画素がRGBの3原色に分割された小さな部屋で構成されている。小さな部屋の中は、R/G/Bの蛍光体が塗布されており、部屋の中は不活性ガスが封入されている。

 この部屋に高電圧をかけるとガスがプラズマ化して電子が発生し、蛍光体を刺激することでRGBの各色の発光が生じるという原理。発光そのものは蛍光灯とよく似ている。

 1920×1080×3(RGB)の数の小さな蛍光灯が画面内に敷き詰められて、それぞれが個別に発光しているわけだ。

 ちなみに、その発光は1秒当たり数千回という非常に高速な数で、単位時間あたり何回点滅させるかで明るさを調整している。たくさん点滅すれば明るくなるし、点滅が少なければ暗くなるわけだ。

 画素自身が発光するということは、視野角の影響が少ないということだ。液晶のように斜めから見るとコントラスト感や色が薄くなるような影響はほとんどなく、どんな角度から見ても美しい映像が楽しめる。

液晶パネルの表示イメージ。液晶に電圧をかけることで配列が変わり、偏光板と相まって光を通す

液晶パネルの表示イメージ。液晶に電圧をかけることで配列が変わり、偏光板と相まって光を通す

 また、液晶テレビのLEDバックライトのように白色の光を使ってカラーフィルターを通してRGBの各色に分光するのではなく、それぞれ専用の蛍光体を使ってRGBの光を作るため、純度の高い原色が得られ、結果として色再現性にも優れるという効果もある。

 そして、なによりも高コントラストだ。基本的に液晶はシャッターを完全に閉じても後ろの光源は常時光っているので、光漏れなどが原因で完全な黒を再現することが難しい。

液晶テレビのバックライトの方式の違い。直下型は各LEDの点灯/消灯を個別に制御する技術が開発されている

液晶テレビのバックライトの方式の違い。直下型は各LEDの点灯/消灯を個別に制御する技術が開発されている

 しかし、自発光のプラズマは黒の部分は発光させないため、深い黒からまぶしい光まで自在に再現できる(厳密に言えば、プラズマも予備放電という微弱な発光を常時しているので完全な黒の再現は難しいし、液晶も直下型LEDバックライトを部分駆動することで暗い部分のバックライトを消灯する技術などもあるが、もともとの表示方式の違いのため、コントラスト性能には大きな差がある)。

 画質の点では優位に立つプラズマだが、液晶テレビとの競争には勝てなかった。その理由は、消費電力の高さと、小画面や高精細化が難しかったことだ。

 フルHDのプラズマは42V型が最小で、液晶ならば20V型クラスのサイズでもフルHDパネル搭載機がある。デジタルテレビ登場時に20~30V型クラスのモデルを投入できず、割高感のある大画面モデルしか発売できなかったため、液晶に大きく差を付けられてしまった。

 そして、消費電力も世代を重ねてかなり改善されたものの、液晶の方が絶対的な小電力は少なく、エコブームなどの背景もあり、趣味性は高くても、日常的に使うテレビとしては敬遠されてしまったわけだ。

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