三井不動産商業マネジメントが主婦を対象に実施した「クレジットカード利用に関する調査」によると、主婦の平均クレジットカード保有枚数は2.8枚。JCBが行った「クレジットカードに関する総合調査」では、20~60歳代女性の平均保有枚数が3.2枚、一般男女の平均保有枚数が3.3枚となっており、主婦の枚数が比較的少ないことがわかった。
同じ傾向がクレジットカードの月平均利用金額にも表れており、主婦のクレジットカード月平均利用額で最も多いのは「2万円以上4万円未満」で33.6%、次いで「1万円以下」が19.6%だった。前述のJCB調査では20~60歳代女性の月平均利用額が約4万7千円となっており、利用金額も低い状況だ。なお、クレジットカードの用途で最も多いのは「インターネットショッピング」(83%)で、以下、「生活用品の買い物」と「公共料金の支払い」が続く。
また、新たにカードを作ることに抵抗があると感じる主婦は約7割にのぼり、その理由は「無駄遣いをしそう」や「あまりメリットがなさそう」、「年会費など無駄な出費が多い」など。ただし、抵抗を感じる主婦のうち約5割は「お得なクレジットカードがあれば作りたい」と回答した。そこで、どのようなカードならば次に持ちたいかを尋ねると、「年会費が無料」や「ポイント還元率が高い」、「ポイントをためやすい」といった要望が挙がった。
4月に消費税が5%から8%へ上がると、1円玉をはじめ小銭を使う機会が格段に増える。また、経済の活性化を目的に海外からの訪日外国人観光客数を拡大させようとしているが、日本に比べて海外はカードでの支払いによるキャッシュレス文化が強い。こうした点から国内では最近、お店での支払いなど決済時の脱現金化が進んでいる。買い物の機会が多い主婦をいかにしてキャッシュレス化へと導くかが、今後の課題となりそうだ。