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最新パーツ性能チェック 第156回

「Intel SSD 730」は耐久性を維持しつつどこまで高速化した?

2014年03月13日 11時00分更新

文● 藤田 忠

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AS SSD Benchmark

 続いては「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を使って、基本性能とシーケンシャルリード/ライト時の圧縮率の影響をチェックしていこう。先と同様、ベンチ結果は左が「Intel SSD 730」、右が「Intel SSD 530」となる。

総合ベンチマーク

Compression-Benchmark

 総合ベンチマークはシーケンシャル、ランダムとも「Intel SSD 730」が勝るスコアーを出しており、性能を独自のスコアーで表す「Score」の値も1000オーバーと良好な結果になっている。

 圧縮率の影響をみる「Compression-Benchmark」の結果は、リード/ライトとも横一線とはいかなかったが、圧縮率が大きく影響するSandForce系コントローラーを採用した「Intel SSD 530」ほどの劇的な差はないので、ひと安心だ。

性能と耐久性を両立したSSD 730
価格次第では買いの1台に

 シーケンシャルリードは500MB/秒を切ってしまうが、ランダムリード/ライトのパフォーマンスは最速クラスとなる「Intel SSD 730」。さらにコントローラーだけでなく、基板やNANDフラッシュメモリーもエンタープライズ向けと同じになっているのも魅力的だ。

「Intel SSD 730」は、コンシューマー向けSSDの高速性と、エンタープライズ向けSSDに次ぐ耐久性を備える

 さすがに耐久性を表すTBWは、エンタープライズ向けの「Intel SSD DC S3700」や「Intel SSD DC S3500」シリーズに及ばないが、「Intel SSD 530」シリーズの36.5TB(20GB/1日)を大きく上回り、240GBモデルで91TB(50GB/1日)、480GBモデルで128TB(70GB/1日)になっている。

 最速クラスのランダム性能を発揮するのは480GBモデルのみなのが残念なところだが、コンシューマー向けSSDの高速性と、エンタープライズ向けSSDに次ぐ耐久性を備える「Intel SSD 730」は、今までなかったSSDといえるため、さまざまな用途のマシンに使えそうだ。

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