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じつはUSB DACと同価格帯で最新AVアンプが手に入る!

超簡単に本格ハイレゾ&Vサラウンド体験!ヤマハRX-V577

2014年03月25日 11時00分更新

文● 折原一也 撮影●篠原孝志(パシャ) 図版●shigezoh

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RX-V577

トレンドのWi-Fi内蔵で操作性もセットアップもラクラク
拡張性抜群かつ最初の1台に最適なRX-V577

 もっとも、最初の1台にそんな沢山の機能が付いても、どれが役に立つのかよく分からない、というのがホンネだろう。そこで、注目の機能をピックアップした上で体験してみた。

 まず、RX-V577の「Wi-Fi内蔵」については、まずWi-Fiが何故AVアンプに必要なのかという話から必要だろう。

RX-V577本体前面。右下にiPhone/iPod接続用のUSB端子を備えている

RX-V577本体背面。中央右寄りの突起はWi-Fi用のアンテナ。取り外し可能。その左側には有線LAN端子が見える

RX-V577のリモコン。初期設定などではお世話になることが多いだろう

 第一にAVアンプというのは、とにかく多機能なので、リモコンのボタン数が多く操作が複雑になると思われがちだ。そこで数年前から、iOS/Android機器向けにグラフィカルなGUIで表示してくれる操作アプリが大流行している。

 ヤマハの場合は「AV CONTROLLER」(3月下旬にアップデート予定)というアプリがそれだ。入力端子を切り替えたり、サウンドの響きを調整する機能を日本語表示の分かりやすいGUIから選べる。文句ナシに一目で理解できることがポイントだ。

 そんな操作の入り口となるのが、Wi-Fiの搭載であり(もちろん有線LAN端子も搭載)、Wi-Fiのセットアップなのだ。

 ちなみに、SSIDやプッシュボタン式によるWPSのほか、RX-V577にはiOSの端末と接続して設定を共有すると、iOS端末で利用しているWi-Fi接続の設定をRX-V577にコピーしてくれる珍しい機能を持っている。この機能のおかげで普段からWi-Fiに接続しているiPhone/iPadがあれば、面倒なパスワード入力も省略できるというわけだ。

 無線LANルーターのない独立した環境でも「Wireless Direct」によってRX-V577自身をルーターのように設定し、モバイル端末と直接接続することも可能。

操作アプリ「AV CONTROLLER」。入力選択やDSPの変更のほか、新バージョンではDSPの音場効果やパラメーター、定位をピンチイン/アウトで直感的に操作できる

タブレットの大画面なら、より快適な操作が可能に

ポピュラーなWPSのほか、本体前面のUSB端子経由でiOS端末の設定を流用してつなぐことも可能。ガジェット好きにはたまらないレア機能だ

 そして第二に、RX-V577のハイレゾ再生でもWi-Fiによるネットワーク再生を利用するためだ。ハイレゾ音源を再生する手段は主に「ネットワークプレーヤー」などと呼ばれる方法と、PCにUSB DACを接続する方法の2通りがあるが、RX-V577はWi-Fiを内蔵し、スマホ・タブレット向けアプリを利用することで、より本格的なオーディオに近い形で音源再生にアプローチしている。

 再生フォーマットはハイレゾ音源ではメジャーなWAV/FLACのほか、RX-V577から新対応したALAC、そしてMP3/WMA/MPEG4/AACをサポートしている。先に紹介したアプリ「AV CONTROLLER」には家庭内ネットワークの音源にアクセスする機能があるので、RX-V577とNASやPCだけあればハイレゾ音源を楽しめる。

AVアンプはここまでつながる! リスニング環境再構築のススメ

 ちなみに、RX-V577はiTunesやiPhone/iPadとより手軽に繋がるアップルの「AirPlay」にも対応しているので、アプリなしでもすぐに音が出せるし、ほかにも「HTC connect」による再生にも対応する。一般的なスマホやPCで用いられる音楽再生手段は一通り網羅しているので、RX-V577をWi-Fiでネットワークに参加させておけば、音を出す手段に困ることもないだろう。

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