なぜ「CarPlay」なのか?
正式名称が「iOS in the Car」ではなく「CarPlay」となったことには理由がある。既存の「AirPlay」との統一性などマーケティング上の理由もあるのだろうが、iOSそのものが車載されるわけではなく、ミラーリングによりiOSデバイスの画面が映し出されるからだ。
ミラーリングを使用している旨の説明はプレスリリースにないが、YouTubeに多数投稿されているジュネーブオートショー2014のムービーを鑑賞するとわかる。メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)、ボルボ(VOLVO)、そしてFerrariといずれのクルマも液晶パネルの大きさや周囲のボタン類のデザインが異なり、Appleらしい統一された意匠は見られない。
ところで、スマートフォンの画面をミラーリングし、そちら側のタッチパネルでアプリを操作できるようしたカーナビゲーションシステムはすでに存在する。機構そのものというよりは、カーナビの"外枠"を借りる形でiOSアプリが動作すること、ハンドル近くボイスコントロールボタンからSiriを起動できること、といったiOSの機能をクルマ側のインターフェースから呼び出せることが、CarPlayのメリットだといえる。
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