薄くて丈夫なボディと使いやすい入力デバイス
VAIO Pro 13の魅力は、なんといっても本体の軽さだ。重量はわずか1060gで、タッチ対応の13.3型Ultrabookとしてはトップクラスの軽量性を誇る。軽量化のために利用されているのが、一般的なカーボンに比べてはるかに丈夫で軽い東レ製の「UDカーボン」。VAIO Pro 13を実際に持ち上げてみるとわかるが、思った以上に軽いながらも剛性を感じさせるボディだ。カーボン素材の手触りもよく、熱伝導率が低いので触れたときのヒヤッとする感覚もない。
フットプリントは約幅322×奥行き216mmで、A4サイズ(幅297×奥行き210mm)よりもふた回り大きい程度。高さは最薄部で12.8mm、最厚部で17.2mmだ。数値的にはそれほど薄くはないが、実際に手にしてみると意外にもスリムに感じる。
液晶ディスプレーのサイズは13.3型で、解像度は1920×1080ドット。画素密度(ppi)は約166で精細ながらも、文字が大きくて見やすいのがうれしい。液晶表面は光沢のあるグレア仕上げで光の映り込みはややあるが、それほど気になるレベルではなかった。視野角の広いIPSパネルを採用しているので、液晶ディスプレーの角度を利用時に調整するれば気になることはないだろう。色域の広いプレミアム液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」と高画質エンジン「X-Reality for mobile」の効果によって、色合いが自然で高精細な映像を楽しめるのも魅力だ。
キーボードはバックライト付きの日本語配列でキーピッチは約19mm。英字キーや記号キーはすべて同じ大きさに統一されているため非常に入力しやすい。あえて個人的な希望を述べさせてもらうなら、スペースキーがもう少し大きいとありがたい。だがこのあたりは使っているうちに慣れるだろう。
キーストロークは約1.4mm。一般的なキーボードと比べると浅い部類だが、最近のVAIOシリーズはキーストロークが1〜1.2mm程度のモデルが多いことを考えると、VAIO Pro 13ではあえてキーストロークを深めに設計していると予想できる。入力時には若干の底突き感を感じたものの、「サクッ」とした打鍵感で軽いタッチで利用できた。このキーボードなら、長時間使っていてもあまり疲れを感じないはず。キーを強めに押すとややたわみが生じたものの、打ちづらさを感じるレベルではない。タッチパッドは実測で幅105×奥行き65mmと比較的大きめだ。